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夜なかなか眠れず、俳句など捻る。捻りつつなんとなしオバケや幽霊に考えがおよび恐くなる。恐くなりつつ暑くて眠れない。いつの間に眠ったのか、6時頃、隣の部屋の物音で目が醒める。もう一度40分ほど眠り、ゆっくりと起きて露天風呂に行く。昨晩に比べて少しぬるくなったいたのでゆっくり入った。
朝食、品数多し。品数が多いと何からどう食べたらバランス良く終了できるかの算段が立たない。「排煙装置」のある壁に向かって食事するのだが、なんだか座禅のようで味気ない。他の家族などを見ながら食べるのが良いというのじゃないけれども、横向きぐらいにしてくれてもいいんじゃないか?などなど。 9時前に宿を出て、とりあえず子安峡の噴湯を見に行く。一面薄曇り。階段と坂で600メートルほど歩く。猛烈な勢いで岩の割れ目からブシューーと熱湯と蒸気が吹き出ている。まあここも2回目なんですが。何度見てもこういう荒々しい敵意むき出しの自然の激しい活動は面白いね。往復で1200メートルの坂道はきついっす。 須川温泉へ向かう。 須川温泉は、宮城・岩手・秋田の三県の県境にあり、特に高い高地というわけではないが、高原の頂きめいたところにある。山中のワインディングや尾根の道を、北へ行くにしたがって紅葉が濃くなってくる。須川湖キャンプ場のあたりからゆるやかな紅葉の丘陵を経て、遠い向こうに来週宿泊予定の栗駒山荘が見える。 ありゃあ、あそこの部屋からの眺めはさぞ絶景だろうなあ。帰り道の宿泊が今から楽しみです。栗駒山荘の向かいの「貧しいみやげ物屋」の店先にくろくまの毛皮がふたつ並べてあったので写真を撮ろうと思ったが、あまりにも「貧しい」を主張しているのでただで写真が取りにくく降参して先へ走った。 須川から岩手側へ降りると渓谷美で有名な厳美渓である。この道はもう7〜8回通っているけれども、一度も厳美渓は見たことがない。今回も見なかったが一体どんなものだろう?車は一路平泉の中尊寺へ。 平泉駅前が開発されていて古いゴチャゴチャしたたたずまいが整理されてしまっていた。以前たまたま立ち寄ったそば屋では、口上をやるおじいさんがいて、そば+1500円ぐらい払うと、義経・弁慶一行と藤原秀衡が出会ったときの場面を座敷で演じてくれたものだ。ぼくはその口上を横目で垣間見ただけですが…。「水盃がナントカカントカで…」みたいな感じで大仰な仕草が面白そうだった。 そういう古い店は残ってるのかな?これも世界遺産に入れて貰いたいから急ピッチで整理しちゃってるのかな?そこらじゅうに椀こそば屋があったけれども、こんふうだったっけ?ひとり旅で椀こそば?大騒ぎしながら溺れそうになってそばを食い、笑ってくれる人もいない食事風景。考えただけで憂鬱だね。 家にも一冊使いかけの御朱印帳があるのだが、いつも持って出るのを忘れる。こっちは京都の東寺で購入したもの。朱の印と墨書の組み合わせは美しいね。 今日行く松川温泉へはほとんど岩手県を縦断しなければならない。昨日の山形県縦断では、下の道ばかり使って苦労したので、距離を稼ぐために平泉から高速道路を利用。前沢SAで前沢牛肉丼(1000円)を食す。盛岡を過ぎて西根インターで降りる。地図で4ページ分。昨日ほとほと苦労した4ページ分が、ゆっくり走ってもアッという間に過ぎる。国道13号線もつまらないが4号線はさらにつまらないからねえ。 逆に早く来すぎちゃったので「焼走り」というのを見に行く。地図で見て気になっていた地名です。行ってみたら思った通り溶岩の荒れ地。鬼押し出しと似ているけれども、こちらの溶岩の方がより軽石に近く、色も暗灰色から黒色でパサパサ感が強い。見渡す限り軽石の荒野で、幅1メートルぐらいの道が築いてあるが、カラカラコロコロと軽石がかろやかに転がるので歩きにくくて仕方がない。道ばかり見て歩いて、ふと目を上げると大きな岩手山がどーんとこっちを見下ろしている。堂々としたもんです。こちら側から見るときれいな富士山型の岩手山に見えます。 軽 石 に つ ま ず い て あ お ぐ 赤 岩 手 再び車を走らせて松川温泉へ。八幡平温泉郷の奧。秋田側の八幡平にも温泉は沢山ありますが、岩手側にもいくつかあります。宿で松川温泉の温泉手形を貰って、他の宿の湯を借りに散歩。 おかみさんに「ふたつあるどちらのお風呂がいいですかね?」と訊ねたら、「わたしはそういうことは言えないですね。どのお風呂も良いですよ。」と半ばたしなめられるように言われてしまった。ふたつ余所で入って、宿でもう一回入浴するのはヘビーかなと思ったのでひとつに絞りたかったのですが…。お湯に貴賎はない。お湯を卑しめるのは卑しい根性の人間ですからね。紅葉を楽しみながらテクテク坂を上って楽しみましょう、松川温泉。 紅葉七分というところかな。隙間から白い蒸気がモウモウと立ちけぶる地熱発電所。その形はよく映画で見る原発と似ています。 この辺りのお湯は白濁していてほんのすこし黄緑がかっている。一番上の峡雲荘の温泉がぬるく、下に行くにしたがって熱くなる。峡雲荘は、新しくて設備もいい。カップルで来るのならこちらの方がウケが良いかも知れない。この宿を含めて三軒のお湯をハシゴして歩いたのでクタクタ。 疲れて戻るとおかみさん「どうでしたか?どちらもよかったでしょう。」と笑っていた。 この松楓旅館が一番下で一番熱いが、最も古く、宿も山小屋風。ギシギシと床が鳴るほど使い古されていますが、ぼくはこういう宿が一番好きです。部屋の壁に温泉をパイプで這わして、オンドル式にしてあるので窓を開けていないと暑いくらいです。窓の向こう、渓流の脇にある階段を下ったところに露天風呂があります。渓谷に面した部屋でうれしい。 濁 り 湯 や 目 に 紅 葉 尻 に 落 葉 食事も無理なものがなくて良かった。ニジマスの刺身とかなんだか山の獣の鍋とか。おでんとかイワナの塩焼きとか。素朴というか質素というかこういうのでいいと思うけれど、おでんまではいらなかったかもなぁ〜。 ふたりの旅の山男(?)と列んで晩の食事をしました。ふたりともご飯のおひつを食べきっておかわりしていました。ここで負けては男が廃るので、勝負根性で一応食べきりましたが、おひつのおかわりは無理ってもんです。ギブ・アップね。 場所は壁際でしたが、壁向きでなくて部屋向きで全体を見渡すようで食べたので明るくて良いです。 10時近くになって対岸の洞窟のような岩風呂に行ってきた。激しい流れの渓流を渡る真っ暗な吊り橋を渡って、真っ暗な崖下を歩いた。大粒の雨が少し落ちてきていて、風が強い。階段の上から洞窟のような湯船を見下ろす。其処のお湯は奈落のようでいて最高のお湯でした。 #
by magari_tumuzi
| 2006-10-22 01:56
| 2006秋.東北行145
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6時55分、飛び起きた。「早起き」というキーワードがどこからか聞こえて飛び起きた。なんせ7時半から食事ですよ。
すぐに露天によろよろと駆け込んだ。朝日にキラキラ白いお湯。昨晩よりぬるめになっていて最高に気持ちいい。寝ころぶようにゆらゆらゆる〜り、うかうかと30分以上入ってしまった。上がるとき少しのぼせた。しかも頭が痛い。これはしたり。湯当たり? 温泉を続けると、体内のあれやこれやの悪いものが膿になって外に排出されるので、いろんなのが出てくる。鼻くそやタンも出てくる。汗もアレもソレも熱も何でも出る。最初はそういうものだよね。入浴法の言いつけを守って一回5分程度を繰り返しても一週間後には当たるので、体力があるうちに一度に一週間分入浴して、一気に乗り越えるのもいいんじゃない?ダメ? 朝は麦トロご飯。隣の夫婦の奥さんが「どこが麦なの?トロロ?これ?」とか文句ありげな発言をしていたが、ちゃんととろろご飯でした。ほか温泉卵、味付け海苔、お吸い物、キンメダイの切り身、お新香、その他、その他、その他。多いんだよな〜食品。 片づけて出掛ける。下から上までまっさらの青い空。ちょうど紅葉の盛りのはずなのだが、先だっての颱風のような嵐で色づいた葉が飛ばされてしまったとおかみさんが言っていた。 土湯峠の方に少し戻り檜原湖を目指す。福島県会津磐梯山を垣間見ながらのドライブ。檜原湖は湖水の中に点々と小島が浮かぶ風景がいい。比べるのはなんだが、松島の海の風景よりぼくはこちらの方が好きです。 有料道路レイクライン950円。出口の料金所で石川ナンバーの車が長々とおじさんに道を聞いている。檜原湖の東側の周回路を上がって西吾妻スカイバレー(無料)を白布温泉に抜ける。ここの紅葉がなかなかで何度も車を停めて写真を撮った。 白布温泉から米沢市街へは入らないように、小野小町で有名な小野川温泉へ迂回しながら南陽市。田園。稲刈りのすんだ田と、これからの田がチェス盤のようだ。 ク ロ ー ル で 穂 波 に 隠 れ 逆 光 の 少 年 山間の県道5号線を山形へ向かう途中、そば屋にて野菜天ぷらそばを食べる。せいろ700円、野菜天ぷら400円。 お勘定しているときに「赤山はどっちか?」と聞いたら「すぐそこだ」という。 妻の母方の実家が赤山である。「なんで?誰ンとこに行くの?」としつこく聞くので「○○さんち」と言ったら「ああ、わたし知ッとる。○○さんちの誰?」「…ちゅうと△△さんとこの?」と、別のおばさんが口を挟んでくる。「あらぁ〜!△△さんはわたしのいとこだよ。」「ええ?いとこ!?実家は上山ですよ。」「そうそう、斜向かいの家のいとこ。」「へぇ〜」「へぇ〜」などなど。 いつのまにか偶然に入った田舎のそば屋で、血縁はないが遠い親戚を発見してしまった。世間は狭い。迂闊に口を開いてはならぬ。 このあたりでペースがずいぶん遅れているのに気がついた。前に車のいないところは猛ダッシュ。 国道13号線は、日本の国道の中で2番目ぐらいにつまらない国道なので、なるべくそこに踏み込まないようにした。県道5号から迷いながら348号→458号→347号へ(と地図だけで乗り継ぐのは大変)と乗り継いで寒河江から国道13号へ。里山の峠と田の間を抜ける細めの舗装路をどんどん北上。ゆるくカーブしていたり、唐突に直線が続いたり。月山、羽黒山、湯殿山、鳥海山を左手に見たかも知れない。そのまま秋田県境を越えて湯沢から県道の山道を子安温泉峡から大湯温泉へ。子安温泉あたりはもうそこら中からモウモウと蒸気が立ちのぼっていて温泉好きには溜まらない道風景になる。足湯なんかがそこここに新しく出来ている。 ようやく宿に到着5時。予定より2時間遅れ。山形県て意外に大きい。 コ ス モ ス の 路 あ っ か ん べ え で ま た あ し た 部屋に通されてすぐに虫のことを謝られた。場所柄カメムシが多く、網戸にしていてもよく入ってくるらしい。テーブルにガムテープが置いてあって、それで動きの遅いカメムシを捕まえて、包んで捨てて欲しいということだった。カメムシなんかぼくは気にしないけれども、宿の人はそこにたまたまいた一匹を手際よくガムテープで包んで捨てていた。 これこのようにポポポイのポイ。 食事が5時半(!)からなので、慌てて風呂に行く。外湯は三つ湯船があるうちのふたつが熱くて入れず。我慢して足だけ入ったら、熱い上にちょっぴりピリピリする。 お湯の色はビリジャンを薄めたような透明な緑。入っているとヌルヌルしてくるがこれはひょっとすると酸が強いために垢などが溶けているのかも。昔、玉川温泉で皮膚がヌルヌルするので気持ちよくて湯の中でこすりまくった。そして出る頃になったらもうヒリヒリして、なんというか一皮剥けた状態になってしまったのである。ううう。ひ〜りひりのかぁ〜らから。 風呂を出て休む間もなく食事。食堂が狭いのでたぶん第一部と第二部にわけているのだと思う。遅く着いたので後の組にして欲しかった。けれどもこうやって言いなりになる気分というのは悪くない。が、おかず多い。多すぎ。「おかず減らせスト」をやりたいくらい。 断っておきますが、ぼくは旅館の食事が嫌いです。理由は単純、品数が多いから。それに味にも「ひと味」多い。ただの「キュウリのキューちゃん」かと思って食べたら、砂糖を舐めたような味だったりする。もっとシンプルに一汁一菜くらいでガツンと食わせてくれないものかなぁ?どこへ行っても同じような料理。山の中でエビやマグロを見たくないし、イノシシや鹿の肉なんか食いたくない。けれども皆さまのアイデアと努力の結晶。あるいは旅館料理配達マーケティングの勝利もあるのかも。 テーブルいっぱいにぼく用の料理が満開。そこにあとから小振りのカボチャを仲居さんが持ってきた。 (この仲居さん、どっかでみたぞ、武蔵丸?美術部の近藤さん?いや、どっかで会ってる。) 置くところがないので手に渡された。「どうぞナンキンの茶碗蒸しです。」 「ナンキン?」 「カボチャのことです。」 (…しっとるわい…)蓋というかヘタの部分を取ると、種の部分がくり抜かれていて茶碗蒸しが入っている。「おお!」なんて思いませんがな。スプーンでカボチャの実を削って混ぜながら温かいうちに食べて下さいと言われた。言われたとおり、とりあえず持ったまま先に平らげた。この戦略だと冷めようがないと思う。 次にステーキを持ってきた。(きっと会ったことがあると思うんだな。)ステーキも置き場がない。しかし鉄板皿の上で油がピチピチ撥ねているので、持つのは勘弁と見ていたら、遠いところに置かれた。仕方がないので手前にある食べ物六品ほどを脇にのかしてステーキを持ってきた。バターが肉の上でじゅぅ〜と滴って美味そう。ご飯が来ないので、あれやこれや多すぎるおかずをチョビチョビつまみながら肉を食う。エビを食う。イワナを食う。肉を食う。しかし肉はもう油の海を泳ぐようで風景が悪いぞ。ゼンマイのようなものを食うがなんでこの味付けなんだ? トマトの皮が剥いてあるのは良いが、不気味に甘い蜜がかかっている。ふぅ〜、きのこにこういう味を付けるのは独創的だと思うが、いかがなものか?何を食べていいのか分からないが、結構愉しんだ。面白い夕食だった。 最初に「お飲物は?」と問われ、少し頭が痛いのでビールは辞めて「お茶下さい。」と言ったら「お茶はセルサービス」だそうです。隣のちゃぶ台まで歩いていって茶瓶にお湯を入れて待って湯飲みに入れて帰ってくる。まあそんなことを三回ぐらいやらせていただきました。 亀 虫 を 夜 弔 え た り 虫 の 声 #
by magari_tumuzi
| 2006-10-21 15:45
| 2006秋.東北行145
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起床、9時頃。
衣服関係を荷造りして出掛ける。東北はきっとふるえるほど寒いところもあるだろうと思い、上着にかな〜り悩んだ。けれども結局ダウン+ゴアテックスの雪山男風情の防寒はよして、お洒落バーボアのキルティングのジャンパーにした。下はTシャツにセーター。 しかしセーターは暑く、東北道宇都宮あたりの高速道路の「25℃」標示を見る前に脱いだ。手の腫れはずいぶん引いてきた。ときどき何かに擦れてかさぶたが取れ、気がつかないところで膿が飛び出したりしていた。ギアチェンジにはとりあえず支障がない。 佐野SAでフェラーリ・ランボルギーニなどイタリア車の集団が停まっていたので、喜び勇んで写真を撮った。目当ては、ふふふ、生で見るの初めて!ランチャ・ストラトス。う〜〜ん、真っ黄色でカッチョイ〜〜!!!雲一つない青空の下のストラトス。エンジンがアイドリングしていてジャラジャラと廻りたくて仕方のない排気音をたてていた。タクサーン写真撮りましたが、CFカード入れるの忘れていました。よって画像はぼくの瞼にのみ焼き付けられました。自分の145に戻るとなんだか車が平面に見えた。145はグラマラスというのじゃないけれども、安い車にしては絶妙な立体感で造形されていて、今まで箱めいた形に思えたことはなかったけれども、さすがにストラトスを見た後では分が悪かった。さらに他の車なんかペナペナのさいころ自動車にしか見えません。こりゃまあ、仕方ないね。 東北道を須賀川で降りてニヘー君の食堂を訪ねる。ニヘー君はつい1年前まで東京で同業を営んでいたのだが、事情があり今は実家の食堂を手伝っている。食堂は「あじみ」という。 「ソースカツ丼がいい」といわれてそれを頼んだ。朝を食べなかったのでどうしてもお腹が減って、佐野のSAでサンドイッチを食べたばかりだったので、お腹は減ってなかった。コーヒーなんか無いし、ビールなんてとんでもないのでソースカツ丼。ひっきりなしにお客がやってくる。子供連れが多い。近所ではすでに定番になっているのか?おいしかったしおごって貰った。ごちそうさま。 峠の走り屋にしてサムライダーでしかもカスタムマニアのニヘー君に、車のウォッシャー液を補充して貰った。ついでに運転席側の窓の開閉が渋かったので、シリコンを塗ってスムーズにして貰った。用意万端。いろんなケミカルを持っていてくれて助かった。こういう親切に関してナイスガイですが、髪型がマレットになっていて驚いた。う〜〜む、ソレはやめようね。 須賀川から勢至堂峠を経て猪苗代湖の南に出る。湖の西側をグルッと廻って国道49号に合流し、さらに国道115号へ進む。秋の西日を受けて黄金色になる稲穂と銀色になるススキがそよぐ。 酸川沿いを走りながら見ると川の石が赤く焼けている。115号は福島側からはよく走ったことのある道だが、逆から進むと馴染みのない道に見えるのが不思議。 い く ば く か の 秋 を こ す り て 細 き 道 往 き そういえば初めてのキャンプツーリングの時には、土湯温泉のちょっと手前のあたりで初めて真っ赤に染まる紅葉を見て感動した覚えがある。あれはたしか1987年ぐらい、10月8日だったかな?20年前!お、ほぼ同じ時期じゃん。ぼくがSRX-4で、N氏がSR400。N氏のテント一個にふたりで寝た。よく頑張ってしつこく生きてるなぁ、ぼく。でも、今年の紅葉はまだもうちょっと先かな。あの時は不動湯温泉に泊まった。谷底に降りて行く長い木造の階段。清流沿いの露天風呂。相棒はその風呂の硫黄に当たったのか、頭が痛いと言い始めて、旅の先行きがちょっぴり不安になった。 不動湯温泉で何かの記念に「温度計」を貰った。 今日は、新野地温泉宿泊。 野地温泉から山道を奧に入って行くのを空想していたらさにあらず、国道沿いだった。しかし裏山からは蒸気がシューーーーとゴーーーーーを同時に発声しながら吹き出ている。ぼくの大好きな小さな地獄庭。とても愛想のいい旅館の人たちに部屋へ案内され、落ち着く間もなく露天風呂へ。薄い薄荷色を思わせる乳白色の柔らかいお湯。最適な温度。思わず「オォ〜〜」と声が出てしまう。お湯に包まれたおへそがクルクル笑っている。湯船は小さいけれどもお湯は最高なり。アーヨカッタここに来られて。 #
by magari_tumuzi
| 2006-10-18 15:47
| 2006秋.東北行145
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久しぶりに温泉のガイドブックをあれこれ引きずり出して研究してみました。それは、前々から決めていた明日からの旅行の予定を決める為なのですが、やっと今ごろ考え始めるの?って自分でも思いました。
それでもなんとか夕方までに、今回の旅行用の温泉ルートマップを拵えることが出来ました。 仕事のスケジュールの関係で、長く休めるのが二月六月十月だけなので、この期を逃すと次は極寒の二月。二月なんかどこにも行くとこがない!といいつつYS-11でオホーツク海の流氷を見に行ったりしてますが…。 当初の予定では、ナポリとシチリアに行く予定でしたが、ひとりではどうも面白く無いのじゃないかと思い、国内にしました。誰を誘ってもノーといわれるこの人徳の無さ。友だち少ないんです。 「ピッツァひとつ下さい。」 「どんなピッツァが食べたいんだい?」 「え?あ〜〜、うう〜〜ブオノブオノ、アリベデルチ、グラッツェ…」 「わぁ〜〜はっはっは」などなど。考えるだに暗くなる。 昔、ボマルツォ村で途方に暮れたことを思い出す……イタリアの小都市、町?村ではほとんど英語は使えないの。ぼくも英語話せないけどさ。 この国内旅行も最初の考えではバイクツーリングの予定でしたが、手が腫れてグローブができませぬ。クラッチを握る力もないかも。去年のこの時期は石垣島ツーリング。米原海岸のキャンプ場で妙な下痢に悩まされていたものです。さっき自炊のためにナイフを出してみたら、そのキャンプで使ったままになっていて錆びてました。このナイフは10年ほど前に九州をツーリングした折りに熊本城の脇の民芸館で購入しました。変わった形ですが、何用なのか分かりません。今回は小さい包丁にぴったりな革ケースのみ利用。 行き先は東北に決めました。紅葉シーズンにぶつかるため「高名な秘湯の宿」は、今さら予約を頼んでも無理だろうと思っていました。そしてたいていの宿はやはりダメでした。ただ一軒、須川温泉の栗駒山荘が、たまたまキャンセルが出たとかで予約が取れた。運が良かったというか、ラッキーというか、幸運というか、ルッピー・ランドというか、とにかく嬉しい。 須川温泉というのは、ぼくが思うに東北を縦断する温泉の背骨の頂点にあります。数度行っていますが一度も泊まれたことがないので嬉しいですよ。あ〜嬉しい。他は定宿の後生掛温泉のオンドル小屋に三連泊。他もなかなか行けない選りすぐりを予約できました。ひょっとしてぼくにツアー組ませたら結構いい感じで組めるかも?(食事は貧しい物になるかも知れませんが…)日本二周ぐらいバイクで走ってるからね。旅は行ってみなくちゃどうなるかわかんない。まあどこへ行っても面白いんですけどね。 というわけでしばらくお留守にいたしますが、みなさん見捨てないでね。 #
by magari_tumuzi
| 2006-10-08 22:20
| 旅 行
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サラ金の電飾の上にいい感じの雲がかかっていました。
さてどうしたものか。この頃の粗暴なふるまいを謝ります。ごめんね。 病院もジェネオンも普通ですよね。文句ばかり言ってごねてるぼくが悪ぅございました。ついででアレですが、ポニーキャニオンのDVDも広告が早送りできませんでした。世の中、ちょっとでも相手より力が強かったりすると人を縛りつけようとするのが常なんですから、いちいちそんなことで文句を言ったりはいたしませぬのよ。オホホホホ。 おとといどしゃ降り。ぼくなどは片腕で傘をさして歩くのすら難儀でしたが、丹下左善は片目片腕ながら剣豪です。大河内伝次郎か誰か、丹下左善役で江戸の街を駆け抜けて道を曲がらなければならないシーンで、片腕を着物にしまっていたために曲がれなくてまっすぐに家に突っ込んでしまったという逸話もあるや無しや。猫の尻尾もかくやという大事な役割があるんです、この片腕。健常な人はとりあえず大事にしようね。 そして不平不満を言いそうな人にはちょっとだけ親切にしてあげようね。 #
by magari_tumuzi
| 2006-10-08 02:13
| その他いろいろ
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