ヤマユリが咲くと夏である。
此処に移り住んだ年に植えたヤマユリが去年咲かずにダメになってしまったので、新たに今冬に植えておいたのが咲いた。母にヤマユリの球根があったら送ってくれと云ったら、4ッつ入りを送ってきたので崖のあちこちに分散して植えた。
この咲いている箇所には植えた記憶が無かったので気がつかなかった。他、一カ所はまったく芽も出なかった。他一カ所は弱々しい茎が雨の日にひょろりと倒れて他の草に紛れてわからなくなりそれきり。他の一カ所はずいぶん丈夫に育って、ずっと観察しつつ期待していたのだけれど蕾がつかず。
花が咲いているところは、鹿の子百合の領域で、やたらに掘ると鹿の子の根を傷めるかも知れないと思っていた場所。なぜ此処に植わっていたのかよくわからない。
夏は崖下が草むらになってしまうのでそちらへ行かず、コンクリートの上でゴロンゴロン。
いろんな季節が、このガード下を行き来する。アンダーパスというのか?
ガードの向こう側に見える季節はいつも眩しいから、ここから写真を撮るのが好き。今日はもう七月の二日。海開き二日め。「どれ賑わっておるかいの?」などと気持ちもあり出かけてみたがさすがに平日、まだ夏休みも遠いので人影もちらほら。泳いでいるのはほとんど外国人だった。
沖縄辺りに颱風が近づいているので、波が激しい。海水浴監視所では黄旗を出して注意を促していた。
鎌倉の砂は黒く、海の色もすっきり青くは見えない。
今年の海の家はどんな感じか?と、偵察の兼ねての散歩だが、まだ3分の1くらいしか営業してなかった。
営業しているお店もまだ本回転ていうわけでもなく、開けた以上とりあえずお客さん来てくれるといいなていう程度の意気込みだった。
店の前を通っても、客引きの声がかからなかったのは去年よりだいぶ老けたからか?なんだかつまらないぞ、というよりは楽で好い。

去年まで材木座ー由比ヶ浜を繋ぐ滑川を渡る仮設橋を渡ったところ、由比ヶ浜の一等地には音魂というライブハウスがあった。今年から三浦の方に移動したらしく無くなっていた。ライブハウスになる前は、世界のいろいろな国の屋台が寄り集まってワールドフードコート的な感じになっていてすごく好きだった。一番通ったかも。
その中でもセネガル料理屋だったかな、なかなかワイルドな料理、といっても宮崎のコロコロ焼いた焦げた焼き鳥みたいなやつで、なんでも炭火で焦げるくらいに焼いて出してくれたのがおいしかった。ただなにを頼んでもバナナの焼いたやつが付け合わせで山盛りついてくるので閉口した。愛想と恰幅の好いおねえさんが懐かしい。
今年は「鎌倉横町」と書いてあったかな、まだお店が始まって無くてよくわからないが、バーのような洒落たお店が何軒か寄り集まっていた。来週くらいにはどこも本格的にはじめるだろうからそしたらまた出かけてみよう。
今年は梅雨の明けるのが早すぎたんだよね。だと思ったら今週末からまた梅雨になるという情報も。
どっちでもいいけれど、今はまだカラッとして好い夏。