夏終わって、今秋はじめての富士山が見えた。そろそろ空気が乾燥してきたのだろうか。風が強く小さな波頭の混沌とした海ではサーファーより、ウインドサーフィンに向いているのか我が物顔で行ったり来たり。猛スピードで走っていた。
竹下通りは、ナンパのヤローとスカウトされたいような女子でいっぱい。この通りにいる全員でテストに挑んでも、16点未満ではないだろうか。たとえどのようなテストであっても。
この中程に去年まで知人が事務所を構えていたが、ぼくが最後にそこを訪ねてから10年以上たっていたかもしれない。「赤富士」などはいつ頃無くなったのだろう?
明治通りをこえてなお直進し左折した奥まった所に、やはり別の知人が一昨年まで青雲荘というアパートに事務所を持っていた。今はその辺りまで衣服のお店でいっぱい。その同じような建物がまるごと「原宿デザインフェスタギャラリー」というギャラリー・アパート(?)になっていた。
ギャラリーをいくつも連結するのが最近のトレンドなんだろうか?「ああ、ここか?」と思って入っていって「あれ?コンナ!コンナ作品だったっけ?」みたいなことになる。実は隣とか階上の別室で目的の展示は行われていたりするのだ。
写真は近くのビルのパーマ屋さんの店先
そこでひかり姫の作品を見る。三畳ぐらいのスペースなので引いてみられないのが残念だった。それに彼女は人気で客が引きも切らずに現れるので、人の隙間に絵を見なくてはならない感じ。まあ、オーバーめに言うとそういう風。他の部屋はほぼみんな叫び的な表現の自己主張に終わる作品が多かったが、ここだけ次元の違う部屋だった。飴ちゃんをもらってそそくさと所用があるので失礼した。
原宿近辺、外国人率多し。アメリカ人男性は半袖Tシャツ、ややもすると半ズボン。聞き耳を立てたらドイツ語だった。時間の隙間を見て銀座の楽器屋をのぞいた。Merrillのトラスロッドにに合うレンチは無いかとマーチンにかこつけて少々問うてみたら、「マーチンのトラスロッドはちょっと特殊で」と始まった。
しかし現代マーチンのトラスロッドは全然特殊ではない。しかもうちのはインチでもなかった。話にならんと思いながら続けたら、わかっているのかわかってないのか「そりゃあだめです、そりゃあ合わない」と、軽くあしらい始めたので、軽くあしらわれてあげた。
そこでテレキャスターのピックガードを探したらやはり無かった。ストラトキャスターのピックガードが6000円ぐらいしていた。ただのプラスチックである。その大きさの下敷きなら150円ぐらいだろう。度肝を抜くとはこのことか?生き馬の目の方か?