ずいぶん前に修理した
友人のテレキャスターモデルを引っ張りだしたついでにアンプで鳴らしてみた。引っ越してからずっとクローゼットに裸で放り込んでいたので湿気で壊滅しているのではないかと半ば不安だった。
持ち上げてみると何となく軽い。ネックが薄い。そういえば素敵なラウンド張り。
ガリッ、ゴソッ、バリ!っとアンプを吹き飛ばしそうなノイズが怖いので、先にねんごろにつまみを回して電気に馴染ませようと思ったけれどもあまり効果はなかったようで、つないだ瞬間に
ベベベベキッ!とやった。ジャックのガリを忘れておった。
音を出してみると、なんだ「オレの作ったやつよりいいじゃん。」
軽やかで耳につくキンキンの高音。さわやかな倍音。明るくてジャキジャキと気持ちの良いコードの響き。サスティンも十分。サビサビのペグもかっきり動く。ダダリオの弦もなぜか死んでない。む〜〜〜、さすがトーカイ様。
「サヨナラと〜かいた〜手紙ぃ〜テェブルのぉ〜上に置いたよ〜〜♪」という歌、
「さよなら、トーカイ、たてがみ」に聞こえる(と前にも書いた)。トーカイテイオーの歌かと思っていた。
よく観察するとネック側のPUの6弦側が極端に下がったセッティングになっている。こうやるもんなのか?多分25歳ぐらい。板目のボディ材はなんだか知れないし、どれくらいのグレードのギターか知らないけれど、ぼくの腕ならこれで必要十分。
ネックのふちがどうしてこんなに摩れているのか?
そういえば大阪のミュージシャンは新品を買ったら、楽器屋から家までエレキをスケボー代わりにして帰ると聞いた。これも何かその類いのエイジングかも。でも、ちょっと気分が悪いので、ペーパーでこすっておいてやるかね。