「こんにちわ」とドアを開けて入ったいつもお馴染みゴールデン街『すみれの天窓』。
作家のウサギブラックさんと造形作家のハナミズさんがいたので、そのテーブルに混ざって座った。
「暑いねえ〜」と、つい言ってしまって若干「しまった」とも思った。風が今日はさわやかで湿度が少ない。太陽が照っていてもこの頃の夏の暑さからすればずっとしのぎやすいというか涼しいくらいに思える。
「そお?今日は涼しいよ。」
うんうん、ぼくもそう思うけど、やっぱり歩いてきて止まるとなんだか汗が滲んで暑い感じがするものじゃん…「いやあ、そうそう風があって、そうだね。でも陽の当たるところは暑いというか日光が…」しどろもどろ…う〜〜〜ん、なんか言おうとしてることのニュアンスが違ってるぞ〜〜…。
「湿度が無くて涼しいわね今日は。」
「はい、そうですね。」
そういうやりとりがあったか無かったか。
言おうと思っていることを正しく言うのは難しいものだよ〜。
彼らは時間が来たら御茶漬海苔さんのホラーパーティーに出席するため去っていった。ホラーパーティーには日野日出志さんも来られるらしく、久々に会いたい気がしたが、行けば帰りが遅くなりすぎそうな気がしてよしておいた。
窓にタッチの蔦の植物をなんとなく見ていたら、生意気に花など咲かせていた。やぱ〜り植物である以上花は咲くものなのか?場所を選べるならもう少し光の当たるところの方が良かったんじゃないの?貧しいおうちの窓先でごめんなさいねえ。