午前中に用意した印刷用データが巨大だったので、ネットで入稿が出来ないこととなり、京橋までわざわざ届けに行くこととあいなったのだった。ついでに月末近いので某編集部まで請求書もお届けにつかまつった次第でもあります。
請求書をつけるのに計算を間違えてはならじ。室内32℃。クーラーを稼働。
う〜さすがに涼しい。
炎天下の海辺を伝っていつものように若宮大路に出て、駅までてくてく大汗を拭いながら歩く。この頃、いつも電車のタイミングがよくて湘南新宿ラインにひらりと乗車できるのだが、そういうときはたいてい目指すところが新宿じゃないので途中で乗り換えなければならない。ということは「タイミングがいい」とは言い難いことなのか??
東京駅から京橋の印刷屋の受付までてくてく。受付嬢がなかなかかわいらしい娘だった。データをコピーしたりするのにmacがフリーズしたりして、手こずっているのを面白半分に見ていたら、ラーメンの小池さんを膨らませたような人が出てきて娘の周りでやたらに世話を焼こうとする。
ちょっとそういうやり方は気色悪いかも〜と、思っていたら娘は奥に引っ込んでしまった。ラーメン小池のおじさんは京都弁でいろいろと話しかけてくる。京都が本社の印刷屋さん、よせばよいものを「出張ですか?」と聞いてしまった。「転勤で5年目」だそうだ。訛りがまるではっきりしていて、そういうところは大事にしたらいいよね。
またてくてく東京駅に戻って5時。上野の博物館では門が閉まる頃だろう?でも上野までなんとなく行ってみたらやっぱり閉まっていた。金曜日は8時まで木曜は5時まで。その場で今日と明日を交換することはできんのか?
博物館では静まりかえった回廊を、長谷川等伯の「松林図屏風」が寂寥とした風を満たしているに違いない。とか思いながら上野の山の下を見ると不忍池の蓮の池。これはいろ葉さんみたいな写真ゲット!?か?
結果はもうボロボロ。やっぱり人は人それぞれ。ぼくにも才能があるとするなら方向性がまったくちごうておる、ということやね。ウンウン良かった良かった。
結局通りがかった飛行船の写真を撮ってお茶を濁し、出ていた骨董の市を冷やかして歩いた。
意味なくそこから秋葉原までとぼとぼ歩き、よほど疲れて眠くなってきた。総武線で飯田橋まで行って某編集部までてくてく往復。編集部は留守。いつもお世話になっているのでこんな時だけはと、おみやげなど持参しても無駄な努力でござった。
飯田橋から新宿。いつも贔屓のゴールデン街「すみれの天窓」で知り合いにあって歓談。駅からゴールデン街も結構トボトボの距離はある。9時過ぎになってやおらバースデイマンが登場。店のマダムのユカチンの誕生日ウィークなので毎日が演奏会。
贔屓のティム・バートン監督の落書きに向かって歌うユカチン。やんややんやとはいかないが、マイクを通さない透きとおる歌声を聞けるのは果報だね〜。
この頃、ビブラートに磨きがかかってるように思った。
10時にお店を早々に出て帰途につく。新宿から鎌倉までおおむね一時間。毎回ここは立ちっぱなし。毎日通勤の皆様は大変なことです。ぼくの前の席が空いても譲ってあげました。
鎌倉からてくてく山に向かって30分ほど歩く。汗だくでむっしむしの夜の道。
どこかの家の前でだけミンミンゼミが鳴いていると、バカの家か?と憎まれ口を叩きたくもなるというもの?
歩行組なぼくのありきたりな一日のお話。今日もミンミンゼミが鳴く。
でも夜は鳴かないでおくれ。