朝も朝とて怖いにいちゃんはいないかな?
そっとテントを開いてみると、車に荷物を運び込み、最後にじっとこちらを見てにたりと笑った。アイドリングもそこそこに去っていってしまうとほっとした。まだ早朝、管理人がやってくる前です。
何やねんあのやろー。
このような悪印象。初めての北海道、キャンプ初日でありました。
雨の中、テントをたたんでなにはともあれ趣味の登別の地獄観光。XTは今日も雨装備。黒いゴミ袋で防水した荷物が満載。よく言えばヒマラヤを越えるロバのごとし?
カッパの脱いだり着たりがめんどくさいうえ、一応昨日登別温泉は入ったので今朝の湯はなし。登別温泉は白濁の湯と思っていたが、昨晩入ったのは全く透明だった。地獄もあまり硫黄の感じがなくて清廉な感じだった。まあそういうものか?見るものを見て洞爺湖方面へ走る。寒い寒い。
「ホロホロ鳥料理」の幟の食堂。どこへ行っても名物になるのはホロホロ鳥。どんな鳥だか知りませんが、どういうわけか記憶に残っている。
洞爺湖を半周廻って、雨の木の下でひと休み。ようよう探して木の下に停めたけれども、ぽたぽた冷たい雨はしのげないのでタバコを一服してから、またすぐに走り出した。この時はまだ煙草が吸えていた。
洞爺湖から森を抜けて、羊蹄山方面へ。羊蹄山は花輪和一の漫画でキラキラしている絵がとても良くてぜひ見てみたい風景だったが、曇っていて上の方が見えず。残念。
湧水に惹かれてバイクを止めると、交通安全の人が赤い旗をくれた。
「これか!」と、思った。
すれ違うツーリングライダーがバイクの荷物に何色もの旗を立てて走っているので、何となくうらやましかったんだねえ。ピンクとか黄色とか緑とか。ぼくのもらった旗は赤。もちろんぼくもゴムひもに立つように工夫して走りました。
湧水の水の中にはクレソンが自生(?)している。これこれ。クレソンを育てて食べたいという夢は、ここのクレソンからきている。
ぼくはこの後、二度ほどここを訪れています。特になんていうことのない場所ですけれど。
ニセコにお昼過ぎぐらいかな?山の方には登らなかったけれども、立ち寄り湯のようなのがあったのでついつい入湯。煩わしいことにいろんな泉質の湯船がいくつもあるので、いちいちに入ってまわった。写真はその温泉の源泉あたり?硫黄の成分が浮いていていかにもちょっとした地獄。ぶくぶく小声で沸く音がしている。
ニセコから岩内へ抜ける路は、地図で見るとワインディング。やっと気持ちよくカーブの続く道と期待していたら、ことごとく高速コーナー。60km/hぐらいのペースならスピードを落とす必要がない。XTではやる気になれない。というのに現地の方のカーブを廻るノロサといったら、気持ちのよい時の牛の散歩ぐらい。
といいつつハイペースで岩内。ふと高台から見晴らすと遠く積丹半島まで気持ちよく広がっている。