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お稲荷様は古来、火の使いであったという話です。
(また、うろんな話です。おぼろげな記憶の呼び出す幻のように怪しい話です。ぜひともこれを読まれる皆さまには、疑心暗鬼になっても、頭っから信じることのないようにご注意あそばせ。) 火は鍛冶には無くてはならぬもの。日本刀鍛冶師の家に稲荷神の神棚があるかどうかは知りません。けれどもお稲荷様は鉄の神、ひいては鉄の道具すなわち鍬や鋤などを使う稲作の守り神ともなり、稲荷信仰は日本全土に広まったとか。 どうとかこうとか。 お稲荷様が日本中あまねくござっしゃる様に、鉄の文化も日本の土俗に深く根ざしているものです。とくにたたら製鉄の技術の残る中国地方の背骨地帯、京都の丹波、岡山の備前から山口のあたりまで火と土と鉄と木の伝承に満ちています。中国地方は走ってみるとわかるけれども、思ったより長いです。行けども行けども山の中。もののけ姫を地でいく深い森。 製鉄や巨大木造建築の新しい技術が、鎌倉時代に宋から来た陳和卿によってもたらされたという話もあります。平安時代に焼き払われた東大寺と大仏を再建するためにしゃしゃり出た重源上人に請われて力を貸したのです。 陳和卿は、まず力試しに東大寺に学ぶ修行僧用に巨大な鉄の湯船を鋳造したという話です。 東大寺大仏殿裏には「大湯屋」という小屋があり、鍵がかけられて見学できませんが、ぼくはあの中が見たくて仕方がない。なんにもないかも知れないけど…話がそれちゃったね。 (以前、京都の醍醐寺の宝物院の受付で「鉄の湯船ありますか?」と聞いたら「???」という感じだったので見学するのを止めた経験有り。そりゃそうだ。) その奈良大仏殿用の巨大木材が周防の国、今でいう山口県から運び込まれ、屋根瓦を備前の国、岡山の山中で作ったといいます。なんか怪しいでしょ? (もともと重源上人は醍醐寺にて修行し、高野山に庵を結ぶ真言の徒でしたので、聖のネットワークもある程度動いていたことでしょう。また、東大寺造営から余った木材を吉野の金峰山蔵王堂に使ったという結びつきから考えて、修験の山伏なども動いていたのかも知れません。西日本の裏のネットワーク総動員。いや、義経の勧進帳物語や西行の平泉行きなどを考えると、みちのくまで日本中を巻き込んだ超巨大プロジェクトだったといえます。) 現に時々、山賊や野武士が出て材木を川に流してしまい、使い物にならなくなった良質な大木が何本も出たそうです。そのためたびたび70歳代の老僧、重源上人は現地へ赴き、山に入ってごたごたを納めたそうです。 この際にたたらの民になんらかの技術供与があり、山の民から杣人や山賊雲助などに便宜が計られたと考えてもおかしくはありますまい。どう思いますか?伝統と文化の土俗的な交配。武士がのし上がる社会と表裏一体を成す日本史の底流です。 でも、今日書くのは重源の話ではありませぬ。 ミタルと新日鐵の話です。さっきNHKスペシャルで見ました。新日鐵が買収されるかも知れないと言う話でした。 ミタルさんという人は、製鉄会社ばかり買収に買収を重ねて巨大製鉄会社にまとめ上げた人です。自分で作った会社はほとんど無くて、とにかく買収です。 (彼が鉄のことをどれくらい知っているかどうか?多分、磁石につくのが鉄で、つかないのがカレー粉、ということぐらいは知っているでしょう。ジョークですよ。) ヘッジファンドなどとも組んで買収に買収をかさねました。その結果ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカのほとんどの地域で巨大な鉄鋼会社を経営するようになったそうです。 次はアジアでの影響力を高めたい。けれどもアジアには文化のある「ちゃんとした」鉄を作る会社がいくつかあり、その筆頭が新日鐵です。ぼくらは深く気がついていないけれども、日本の歴史の深海の潮流には鉄の文化があるのです。稲作文化だけではありませぬ。 ドイツ・ゾーリンゲンのナイフなどにも日本の鉄が輸出されて使われている、という話を聞いたことがありますから、鋼製鉄においても技術は秀でているんでしょうね。 新日鐵の技術は、ミタルさんの会社が逆立ちしても作れないような鉄を作り出します。日本車に使われる鋼板はその技術の恩恵を受けています。新日鐵が不況な折りにも技術開発に莫大な予算を割いていた技術です。この火と鉄と土の文化には日本の伝統が脈々と流れ込んでいるのだと考えるのは間違いでしょうか。 どの会社を買って、売れば利益が出るか?そういうことで儲ける人は多い。影で泣いている人が10倍いても、知るかの「美しいニッポン」。 誰も彼もぼくも軽々しく文化や伝統などということを語ります。エライことですよ。誰もみな破壊者を揶揄したり攻撃したり嫌ったり。大人物ですよ。エッヘン、オッホン! けれどもみんなたいてい巨大な資本主義社会のどこかに属していて、伝統破壊に微力ながら尽力しているんです。生涯をかけて守ろうとしている少数の方々に対して、無数無意識の強大巨大な力が働きます。その力はなにも破壊を目的としているんではありません。ただ、なんであれ更地にしてしまいがちなんです。 ミタルさんの何兆円という資本力と、それに付随して儲けようとするVIP亡者、また他のファンドマネーかも知れませんが、日本の企業を買収することはあるかもしれません。グローバルな彼らの物作りに対する鈍感な感性は、とりあえず地域個別の文化というものを平たく均してしまうしまうことでしょう。 カネはカネ。ですが、鉄はどの鉄も同じではない。 なまくらで儲かってンなら、せいぜいそういう鉄を作ってりゃいいじゃん、ミタルさん。 新日鐵の株が上がるなら、今のうちに買っておいて、買収が始まったら良いところで売り抜けよう。そう思うのもやまやまです。なにしろせっかく払った年金が、公務員以外は台無しになるかも知れないんですからね。文化なんか金にもロハスにもなりゃしない。(でもロハスって何だ?) 新日鐵という会社、今まで自分の身近に考えたことなどありませんでした。さっき少し考えていたら、村岡三郎や若林奮やオートバイを通して鉄好きになった自分としてはなんとなく親近感を感じます。 「新日鐵をこわした者、目が見えなくなり、口がきけなくなる」? ? ? ホントにそうならいいのに。
by magari_tumuzi
| 2007-05-08 03:07
| その他いろいろ
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