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昨日は朝からザザ降りで、一日雨という予報だったのが、午後から明るくなったので気晴らしに箱根へ。いつもより早い時間に出たので銀座あたりで道が混んでいる。
海老名のSAで食事のため車を停めると、もうずいぶん空気がおいしい。梅雨時は、木々の葉が開いて、うれしくていっぱい呼吸をしているのだろう。 箱根、天山は緑の中のお風呂です。透明ながら少しだけ鉱物臭がいい感じ。ぼくのホームグラウンドです。雨の平日なのでほとんどお客はいません。露天風呂の上にも葉の深い木立があって雨粒は落ちてきません。と油断していると、木の葉が揺れてザッとまとめて貯金を払ってくれるのでびっくりします。 久しぶりに釜型の蒸し風呂に入りました。蒸し風呂から出て、水風呂にダッシュで入るのを組み合わせで「ジェット」と呼びます。ぼくはこれを2回やりましたので、イロハニホ…の「ロ」です。ここは三助風にイロハで数えるのが筋ってもんですからね。「ポ」というのはわかりませんが、回のことをポと呼ぶようです。なのでジェット・ロポです。次回はハポを目指します。 天山には神奈川県警の割引システムがあって、湯船から聞こえてくる話は「山口組がどうのこうの」「稲川組がどうのこうの」。警察関係者ばかり?若手は五分刈りとかで、体格たくましくホモじゃないけどなんとなく集団男子組。世俗っぽくていいでしょ? 帰りは東名をやめて西湘バイパスから横浜を目指しました。湘南の海岸沿いの道を茅ヶ崎、鎌倉、葉山と通りますと、夜の海岸を真っ黒な波が洗うのを車からも見られて楽しいですよ。もちろん信号待ちの時とかにかいま見る程度ですが。 夏の海に向けて海の家がたくさん出来ていて、関係ないけどうれしくなる。 まあ、昔の筵敷きの海の家とは違ってずいぶん豪華なこと。昔は、ほっとけばろくろっ首の出そうな海の家ばかりだったけど、今時のはラブホテルとイタリヤ料理屋を混ぜたようなセットのような館ですね。 * * * 七月廿日。 グシャという地響きで目が覚める。また車が田圃に落ちたようだ。下でしばらく怒号がしていたがやんだ。それから戸を叩く音。虎澤が立っている。 「こんにちわ。昨日来た虎澤です。」 「はい。ケーキですか?」 「いえ、実は取材をしていまして…」本題を切り出してきた。めんどくさいことにならなきゃいいと思いながら中に通した。カメラマンは下の車で機材がグチャグチャになったため用意に手間取っているようで同行していない。 また戸を叩く者があるので出てみると、思い詰めた顔で大事君が立っている。 「毎度毎度、化け物にたぶらかされて逃げ帰っているばかりでは面目が立たない」というので一大決心をして来たという。大家さんから聞いた話では、大事君はここんところ「風邪気味で熱が出て布団に伏せって」いて夜伽に来られないという話だった。顔色が少し悪い。ムシロに巻いた長いものを持ってきているのが嫌な感じだ。 虎澤が「この怪異はどうですか?」とか「どのように思いますか?」とか聞くが、どうもこうもない。「恐いです。」と、答えりゃいいのか?どうせ放送されるときにはしかつめらしいナレーションが入って、呪われたお化け屋敷のように好き放題言われるに決まっている。 「それで何が原因でこのように呪われたのか、思い当たる節はありますか?」 「そですねー。女の子たちと学園祭でこっくりさんをしたのが原因かナァ〜」などなど、でたらめなことを答えて置いた。 すると、置きっぱなしになっていた香炉が浮き上がりクルクル回り始めた。 やおら大事君がムシロの中から黒光りする猟銃を取りだして一撃「バン!」。 飛び出した散弾が香炉、香台、聖徳太子の数珠を粉砕した。 「やった!」と歓声を上げる大事君。 「香炉が…」とぼく。 虎澤は、後に転がって伏している。 「え?香炉。だって鬼のような顔が…」大事君には香炉があやかしの顔に見えたようだ。「ああ、香炉も台も。あ!聖徳太子の歯も砕けてはる。」 「大丈夫だよ、大事君、破片を探して集めてわけを話せば許してくれるよ。」と畳に散らばった破片をひとつづつ拾いはじめる。後でどすんと腰を落としたような音に続いて、2発目の銃声。 振り返ると、大事君の頭が吹き飛んでる。血しぶきが部屋中に飛び散った。虎澤は、血だまりでヌメって転びながら、気が狂ったような声を上げて家から飛び出て行った。ついに被害者が出た。 「えらいことになった。」と、立ち上がりとりあえず大家さんに知らせに行かなくてはと、玄関を開ける。と大事君が立っている。青白い顔、脳天から血が垂れてもの凄い形相だ。凝視すると少し身体が透けている。 雲行きが一変、暗い黄緑色にかき曇る。ボタボタと落ちてきた大粒の雨を意に介さず、大きな提灯を持ち上げ手招きする。 「稲沢さん、ごめんなさい。」 「いや、いいんだよ。」 「稲沢さん、ごめんなさい。あやまるから…」 「……」 「あやまるから…」 なんだろう。と、後をついていく。坂を下りたところで土砂降りになり一瞬で全身ずぶぬれ。坂の下に供を連れてきた虎澤が再び驚いてぬかるみに足を取られて転びながら逃げていく。共の男はその場でしりもちをついた。 激しい雨の煙に提灯の明かりがぼんやり揺れながら消える。ぼくはしばらく、その場で立っていたが、大家さんの家を目指して歩いた。三分も経たぬうちに雨は上がり夏の空が戻った。 「こんにちわ。すみませ〜ん。」と呼ぶと大家さんのおかみさんが出てきた。 「あー、稲沢さん。どうもわざわざすんまへん。大事のことでっしゃろ」 「ええ、大事君がさっき」 「大事はちょっと気の弱い子でしてな、せんだっての…」 「それが先ほど、うちに来てくれて、銃を持ってきて」 「え?そちらさんへですか?」と、そこへ後から現れた大事君。 「あー、こんちわー。すんまへんなぁ、なかなか行けなくて」と、言う。 「この子気の弱い子で、あんまり心臓に悪いことばっかり起きるもんやから、布団に隠れておったんですよぉ。そちらへ行ったというんは…」 「あれ?あ〜〜、いや、うちに来たんではなくて、うちに来たのはつむじ君で…」胡乱になりながらなんとかごまかして、びしょ濡れのままうちに帰った。
by magari_tumuzi
| 2006-07-20 15:54
| 七月のにぎやかな客人
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