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おととい送られてきたWarmothのネックの、指板材に使われているローズウッドがとてもよく匂う。酸いような甘いような、桜餅の葉の匂いに近いかも。
薄い匂いは、実体のない懐かしい思い出や幽霊のようで、そのことを考え始めると胸の中にはらはらと何かが散ってくるような感じがしませんか? * * * 七月八日。今日も晴れ。昨晩の夜半にザッと来た雨が、澱んでいた湿気を洗い流したさっぱりした朝である。 土曜日は残念ながら、英語の授業が一限目にあり一週間のうちで最も早起きを強いられる。顔を洗っていると大事君がやってきた。鍬の柄の部分だけを引き抜いて持ってきている。乱暴なことをしてかえって酷い目に遭わなければいいがと、少し不安になった。今までのところ、威されてもかまわずにいれば大したことにはなっていないから、手を出さない方が賢明だと思われた。 「何か出ても、無理に闘わなくていいからね。」と、言い残して家を出た。物干し場の辺りに近所の人と思われる人が何人か。単独では来られないようで、示し合わせてきているようだ。 太陽がてっぺんに登った頃帰宅。下の道から自宅を見上げると、ここ一週間でずいぶんと風格が増したような感じだ。お化け屋敷という感じではないが、何か出ても不思議じゃない気配が漂っている。隣家からズンドコズンドコ景気の良い音がしている。バンドの練習をしているんだろう。このまま物見の連中の集まる家に帰るのも憂鬱なので下の道から隣家を訪ねてみることにした。 葡萄畑の納屋のところに見慣れない車が停まっている。 落書きだらけの雨戸のような玄関の扉を開けると中は爆音だ。歌っている声がツム児君でないのでおっかなびっくり、部屋の扉の「鉄格子」の隙間から覗いた。演奏しているのは見知らぬ連中だった。中にいたツム児君がすぐにぼくを見つけて中に入れてくれた。 なんでも知り合いのバンドが関西ツアーに来ていて、「うちでも練習が出来る」といったらわざわざ挨拶がてらリハをしに来てくれたらしい。ヴァージンVSというバンド、歌っているのがA児さんで、何年か前にはベストヒット番組にも出演するようなヒット曲を歌っていたらしいが、ぼくは音楽関係はてんで疎いのでよくわからない。 あまり見ているのも悪いような気がして、遠慮するところだった。曲の最後で、A児さんが勢いエイッとジャンプし着地。古びた床が彎曲していたせいでか足首を捻ってしまったようだ。 「あいててて〜、捻っちゃったかなー。捻挫かなぁ。」 ツム児君は、這々の体で面目なく謝るばかりだ。そのうちA児さんが「捻挫は温めると良い。」と言いだしたので、ツム児君は彼に肩を貸して坂を下り、車を拾って春日にある銭湯まで連れていった。 残されたメンバーは「女子はここに来るの反対したんだよねー。」「戻ったら怒られるぞー」と、京都に残してきた女子メンバーに怒られるのを冗談半分、やけっぱち半分に雑談。 ドラムのしんぺいさん、ギターのサチオさんとしばらく話すが、俄に外が暗くなってきたので帰ることにした。 ツム児家の前で粒の良いデラウェアをふた房もいで、大事君のおみやげにした。大きな椿の枝影から物干し場にぼくが現れると、午前中からお化けを待っている連中に「うわっ」と驚かれた。 「すんません〜。」頭を下げながら前を通り過ぎようとすると、午前中よりもずっと人数が増えているし、なんだかものものしい。 「特に変なとこは無いよなぁ〜。」 「本当に出るンかねえ。」 などなど若い数人がいいつつ寄ってきた。 「自分は芸大の剣道部の鈴谷いいます。香月君から聞いてると思いますが、今日は妖怪退治に部員揃えて出向いてきました。」 「へぇ?香月君が?何の連絡も無いですけど。昨日以来。」 まあ、香月君も何か言ったのだろうが、結局は怪物退治に名を借りて見物にやってきたのだろう。露骨に嫌な顔をすることもできないし、カレーも沢山あるので中に入れてもてなすことにした。 雲が重く垂れ込めて稲妻が走る。荒海の飛沫のような大粒の雨が横殴りに窓を洗う。大勢で機嫌良くカレーなどを食べていると、雷の音とは違う音が裏の山の方から響いてくる。ふたりほどガラス戸を開けて出ると、直径2メートルほどもある焼けた岩が家に突進してくる。ガラガラガラガラ ! 岩はそのまま家に飛び込んで来た。カレーの皿を蹴散らして部屋を横切ると、表のガラス窓を破壊して飛び出してどこへやら消えた。剣道部と大事君の悲鳴とともに一瞬の出来事だった。 しかし焼けた岩の破片が火の玉となって部屋中を飛び回っている。剣道部の連中が躍起になって竹刀でそれをたたき落とす。たたき落とされると火の玉は炭のになって畳に転がる。畳はカレーとご飯と炭でグチャグチャの有様。そのうち百合の匂いが香りゾクゾクしてきたと思ったら、くるくると同心円運動をする火の玉の中心に白いモヤモヤとした霊のような煙が沸きたった。一瞬ひるんだ剣道部。何人かは後ずさり、三人ばかり勇敢なのが煙に飛びかかろうとすると、一歩と足が進まないうちに天井や窓や廊下へ投げ飛ばされる。その尋常でない飛ばされ方に後ずさっていた連中は逃げてしまい、倒れていた者も「力不足」を理由にとぼとぼ引き上げていった。大事君はというと寝室のベッドの影にうつぶせで倒れていた。いつからそうだったのかはわからない。 火の玉はその後もしばらく飛んでいたが、いつしかひとつふたつと消え、夕立と共に怪奇現象もおさまった。下の道を車が走っていく音が聞こえたから、A児さん一行も京都へ帰っていったのだろう。
by magari_tumuzi
| 2006-07-09 13:28
| 七月のにぎやかな客人
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Comments(4)
Commented
by
提督
at 2006-07-09 13:53
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A児さんが、足を捻挫して、帰る間際にツム児君が
キャディラックみたいなクルマの前で、足を引っ張ってもらっている写真が まだ残っています。懐かしいです。 アノ頃は、京都にノーパンしゃぶしゃぶ…ってのが出来たって頃だっけかなあ(謎) いずれにせよ、あれも7月だったんですねえ
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7doors
at 2006-07-09 20:42
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magari_tumuzi at 2006-07-09 22:44
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提督
at 2006-07-09 23:21
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あれはもしかしたら、夏の終わりかも知れない。
秋の終わりに始めて出演したバハマのエンゼルのMCで ツム児くんが、一緒に風呂に入ったことを喋っている。 この夏の終わりに、多分屋根裏とかクロコダイルに行って、 秋口に一宮君が来て、芸大祭があって、バハマなんじゃないすかね 写真、見つけたらスキャンしておくべ
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