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またまた自分のことです。というかまあ日記なんでそういうものなんですがね。文章の上手な方や思慮深い方は、世相や、本を読んだ感想や、エッセイなど、思索を通じて奥ゆかしく自らの世界観を表現されます。
そういう、上品なやり方の出来ない我々?は、今日はタケノコを食べたとか、そばが旨かったとか、サクランボが届いたとか、直接的な事象をあれこれ書きつづるわけです。そういうわけですが、ちっとも自分の宇宙観を表現できていないんですな、これがまた。 「サクランボの種の中からペンギンが出てきた。」などと書くとちょっとは世界観に近くなるかも知れませんね。さらに「それは梅干しの種に天神様がいるってのの勘違いやろ。」と、突っ込みを入れると、価値が下がるかも知れません。ナニゴトもやりすぎは「およばざるヶ如し」なごとくです。 今日の夕刊を読んでいると、タイムリーなことに二上山のことが書かれてありました。二上山は大阪と奈良の境目にあるふたつの頂上を持つ山です。他の山と比べて特に高いわけではありませんが、ふたつの頂上を覚えておくと、遠くからもすぐにそれとわかりますので目印にもってこいです。 新聞の記事には二上山は「日の沈む山」と書かれてありました。奈良の都の時代には、大阪は死の国で、西方浄土というのも関係あったのか二上山を越えた大阪側には幾つも古墳があります。 折口信夫の「死者の書」で藤原鎌足が、竹ノ内街道を登っていったんじゃなかったかな。竹ノ内街道は東の奈良側から、大阪側へ山を越える葛折りの険しい一本道でした。二上山の頂上へ行くには、大阪・奈良どちら側からも竹ノ内街道を中腹まで登り、竹ノ内峠あたりで分岐する細い登山道に入ることになります。 ぼくは1978〜82年度までの4年間、古墳の町南河内郡太子町に住みました。古墳は多いが学生が入れるレストランが約一軒。貧しい学生は「お通い」帳をもって魚熊スーパーで買い物するのでした。 夜中に興がのって二上山に登ったことも度々ありましたし、どんづるぼうへ行ったこともありました。葡萄畑の多い地区なので、夜中は泥棒よけなのか、野犬よけなのか、ドーンという爆発音を方々の畑で鳴らして近づくものを脅かしているのでした。まあ、二上山には畑はありませんのでそういう威しも無しです。若い人なら麓の太子町の町役場から、1時間もあれば頂上まで行けるでしょう。 もし、六月の晦日に「百物語」なんて云う催しをして、度胸試しにひとり二上山に登らなくてはならなくなったとしたらどうしましょうか? 月でも出ていればまだしも、梅雨の間の雲行き、森影を縫うように頂上への道は伸びて角度を増す。途中、岩屋と呼ばれる大きな岩の空洞の奧から、何者かが「この後の楽しみ」を前にギラギラとした眼を彼に向けていたとしたらどうでしょう。 * * * 登山道から竹ノ内街道の分岐地点まで、やっとの事で降りてきた青年は言った。 「泥濘で何度も足をとられて難儀したよ。まったく。」 「それで、なにか怪奇はあったのかい?」と、大きな男が臆病そうに訪ねる。 「あるわけないだろう。百物語だって、さっきの今だよ。やれやれとんだ草臥れ損だな。」 「本当に馬の背まで行ったのか?」 「疑うんだったら、行ってみなよ。待っててやるよ。ちゃんと馬の背に螺旋模様を描いてきたんだから。」 馬の背はふたつの頂上の間にある、少しばかりの平坦地の呼び名です。 背の高い男が先立って道を進みはじめると、お互いの顔の表情も見えないまま、男たちは横に並んで太子町に降りていった。誰も懐中電灯など持ってない。明るくするのが無粋だと了解している芸大生の脇を、猛烈な勢いでハイビームの車が通り過ぎて行く。その頃はまだ未舗装路で、砂利の細かい石がバチンバチンとタイヤに弾かれて飛ぶのだった。 七月にはかの有名な「稲生物怪録」という妖怪譚が、日を追って繰り広げられます。稲垣足穂が「懐かしの七月」または「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」という物語に書き換えていたりもします。タルホにとうていおよばぬスケールの自分が解説したところで、キャラメルの箱の中のただ一つのキャラメルの包み紙の一部を解説するに過ぎず、とうていキャラメル宇宙に近づけるものではないので、そのような無謀なことはしません。 が、七月に起こった怪異なできごとを綴った友人の日記帳をふとしたことから手に入れたとしたら、読んでみたくなるのは人の世の常。という設定にして「稲生物怪録」を、日を追って毎日読んでみたら面白くないかな? 著作権のことなどありますが、適当に毎日は無理かも知れませんが、めんどくさくない程度に写し取ってみようと思っています。まあ、あくまでも自分の楽しみのために。
by magari_tumuzi
| 2006-06-30 01:53
| 七月のにぎやかな客人
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