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2022年7月27日早朝5時過ぎハルコ猫永眠。 大切なことは時間が経つとどんどん忘れて行ってしまうのではっきりくっきり書いて残しておこう。と、この頃よく思う。思い出を辿ると悲しくて仕方ないが、はっきりと思い出せるうちに思い出しておかないといずれ煙のように薄くなって消えてしまう。ぼう漠とした感情を悲しみたいと思っても手応えなくはかないばかりになってしまうものだよね。 二年ぐらい前から具合が悪くなっていた。オシッコの量が頻繁で膨大だった。猫にありがちの腎臓機能の衰え? 多分その頃から耳も聞こえなくなっていたと思う。呼んでもまったく気にかけない。慌てて逃げていた掃除機も平気になった。しかし階下で仕事を終えて部屋を出ようとすると階段の上辺りから「メシ〜〜!」「メシを出せ〜〜!」と鳴き始める。気配を感じているのかその辺の敏感さはさすがだった。 熟睡しているときにメシを用意しているといつの間にか後ろに座っていたりもする。耳が聞こえなくても不便は感じていなかったように思える。 虫を捕まえるのも一番上手だった。動かずにじっとしているかと思ったら居合抜きのごとく敵を捕らえている。ボヨンボヨンの腹のわりに超迅速だった。えらいやっちゃ。 腎臓を悪くしていたせいかとにかく水をよく飲む。その分出すので我が家のゴミは猫のトイレ砂で激重だった。ただ食欲は衰えず「生き抜いてやる」という意志をいつも強く感じさせられた。エラいぜハルコちゃん。 ご飯を食べて大量の水を飲む。なにかのきっかけでゲロをする。ゲボシャーと呼んでいた。おびただしい量を吐き戻す。ゴジラが放射線を吐き出す姿と似ていた。しかも臭い。一年ぐらい前けっこう頻繁で、布団を丸洗いするためにランドリーへ行くことしばし。床とか棚とかなら運が良いと思った。 ここ半年くらい、不思議とゲボシャーはなかった。 ハルコさんは、多分2002年の春頃うちに来た。僕らが東京の下町、浅草近くの三ノ輪の路地奥のオンボロ二階家に住んでいる頃。 最初は床下でゴトゴト音がしたり、靴脱ぎの辺りで縁の下の隙間から何かに激怒するリッキー猫を見て何かが住み着こうとしているのを感じていた。住み着いて子作りでもしようとしているのではないか?或る日仔猫の鳴き声など聞こえてきたら、、、と不安もあった。 (三軒茶屋に住んでいたときに押し入れで仔猫を4匹出産されたことあり) 或る日、妻が「そこで拾った」といって抱いてきたが、僕が怒って「戻してきな」と返しに行かせた。 ところが妻が帰ってくるのにしつこく着いてきたので仕方なく飼うことになった。うちには当時、リッキー、ミノル、悪助、ロッチと4匹ほど居た。この後千代子とコトブキもう一匹飼った。猫一家だった。 ハルコははじめの頃は僕に「東京生まれだから東京ボン子だ」と言われ「ボンちゃんボンちゃん」と呼ばれていたが、妻がかわいそうに思い「春に来たからハルコね」と変えられてしまった。 ハルコという名前になったがなんとなく憎たらしくて「バルコ!」とか「ハルコーネン」とか時々呼ばれた。今思うとかなり意地悪だな。 連れてきてすぐにお腹が膨らみはじめた。子供???と思った。獣医に連れて行くと想像妊娠だった。サスペンスドラマの中だけじゃなくて猫にもそんなことあるんだ。ハルコの方も相当イケズだと思う。 こういうあれこれのせいかハルコをあまり飼い猫と思うことは無く、勝手に居着いた居候という感覚で飼っていた。もちろんご飯は皆と同じか少し多いくらい。とにかく食い意地は昔から逞しかった。 愛想が良くて人が訪ねてくると誰彼なく懐いてまわった。他の猫がシカトして隠れてしまったりするので接待がありがたかった。人なつこい良いヤツだったが、ある年の忘年会に友だちの猫好きの犬様が連れられてきて、ハルコが気がつくまもなく追いかけられたときに腰を抜かしてしまい、以来人が訪ねてくると奥の奥に隠れてしまうようになった。 居候感覚だったが、引っ越すときには置いてくるわけにもいかず一緒に連れてきた。 (一緒に解体されていた隣家のサスケは、一足先に家族が引っ越しちゃっても居残っていた。サスケにはどこか別宅があったのかもしれない。散歩すると少し離れたところでよく見かけた。) 翌日、用があって戻ったら家の壁がショベルカーでむしり取られなぎ倒され解体されるところだった。 数匹の猫たちと僕と妻、2台のバイクを置いた家の跡地の狭いこと狭いこと。 車の中でいっちょ前に怯えるハルコ猫。 新築の家に放した途端、怯えて逃げて風呂場に駆け込んだ。それを捕まえようとして追いかけたら余計にパニックになって網戸に飛び上がり、防水コーキングの目地に爪を引っかけながらずり落ちた。(╥Д╥ )いきなり傷物になった我が家。コーキングは未だに傷のまま。 まあそんなこんな。 10年も住むうち三ノ輪組の猫、リッキー、悪助、コトブキ、ミノルと順に亡くなって下町との縁も薄くなった。 * * * * * * * * * * 昨晩水をたっぷり飲んだもののあまり食べなかったので、早朝トイレに起きたついでにご飯とお水をケージに入れた。 呼吸が激しかった。ご飯はあまり寄せると気持ち悪がるので無理強いはせず、トイレ掃除をして戻ったら呼吸が静かになっていた。 アレ?と思って腹に手を当てると動いていない。ひんやりとした肉球を指で押すとギュウと握り返した。爪が感じられるくらい。そのあとプス〜〜とおならが出た。それきりだった。 猫。猫の死に目にはいつもあえる。ような気がする。 さよならのために待っていてくれるのだろうか?ひとりで逝くのが恐いからだろうか。 昨日考えながら寝たけど、考えれば考えるほど恐いナ。 ハルコは若い頃の想像妊娠のせいかどうかしらないが、腹が垂れていた。腹の皮なのかなんなのか。 健康な頃、ただ歩いているのに腹の皮を床に擦っていた。 二週間くらい前に、その下腹部の下の方に信楽焼の狸の金玉のような玉が出来ていた。膿んで血が滲んだりもしていた。医者に連れて行けば手術で取り除けただろうか? しかしもう歳のせいでか食べても食べてもどんどん瘦せてきていて、半年前に「もうダメだナ」「もうあと一週間だ」と思うこともあったくらいやつれていたので医者に連れて行くのはやめた。 下腹部の瘤に朝晩ガーゼをあてて服を着せ替える。トイレもままならなくなってきて外で粗相をする。トイレの手前に大があったり。 カリカリが食べられなくなって、旨み汁とかスープとか柔らかいのメイン。黒缶とかモンプチから出ていたテリーヌという魚介や肉をミキサーしてまとめたようなのが栄養もありそうで便利だったところ、テリーヌの製造をやめるとスーパーで見て買いだめした。 大量に買いだめしたテリーヌとクロカンのパウチ、他の猫は食べないがどうするこれ。年寄り用カリカリもラジヲやユーリは見向きもしない。ううううぅぅぅぅ、、、 右のほっぺたがベタベタしているので拭こうとするとイヤがるのでよく見たら穴が開いていた。そんな状態でよく食べられるな、と感心した。もう元には戻れないと思いながら食べてくれることに感謝したのだった。 ハルコは夜は僕の寝ているベッドの下で固い床に寝ていた。まあまあ臭う。 寝小便してそのまま移動するので一筆書きの床を拭いてまわらねばならない。夜中のうんちは超臭い。どんな魔法の眠りについていても眠り続けるのは無理と思う。起きる。トイレ掃除する。オシッコを踏む。部屋中拭きまくる。ハルコが食べてくれるなら苦でも無いのが不思議だった。 いよいよフローリングの床で股に力が入らないのか立てなくなってケージに入れた。二日目に亡くなった。ケージに入れる前にマグロのお刺身と釜揚げしらすをがっついて食べた。あれが最後のご馳走だったね。 大体二十歳くらいだと思う。 居候?飼い猫?ペット?なんにせよ一緒に暮らした20年。 よく考えたら僕が父親と暮らしたのは、大学進学で家を出るまでの19年くらい。その後年に一回、その後数年に一回。 さみしかったかな親は。いろいろ考える。猫が死んでさびしい。猫はずっと家にいてくれた。 ハルコの太った写真しか無い。瘦せてからは写真を撮るのがなんとなく恐かった。 亡骸と自分の間には断絶しかない。 つい昨日まで手触りの先に命があって、コミュニケーションがあったと思えるのに。 自分が死んで火葬されるのを想像すると非常に恐いけれど、自分の亡骸と自分の意志の間には断絶しかない。だとしたら火葬の怖さなど考えるだけ無駄なこと。とかとか考えながら午後には崖の下に土葬。土葬の翌日崖のカノコユリが咲き始めた。 デビッドボウイは亡くなった日のうちに火葬されたと何かで読んだが、ほんとうかしらん。あっという間に消えて亡くなる肉体。 もう床拭きで右往左往することはない。 一日8食くらいしつこくねだられることもない。 ゲボシャーを受け止めるために慌てることもない。 階段の上で待ち伏せられることもない。 朝のスライスチーズを分けることもない。 ギエ〜〜という嫌な声の鳴き声を聴くこともない。 臭いうんちで目が覚めることもない。 激重の可燃ゴミ袋に苦労することもない。 もっと書きたいことが他にあったはずだけど忘れちゃった。 思い出したら追加で書くよ。 さようなら、またねハルコちゃん。 たくさん食べてくれてありがとう。
by magari_tumuzi
| 2022-07-29 15:28
| ハウス
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Comments(2)
Commented
by
sknys
at 2022-08-01 23:52
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ハルコさんのご冥福をお祈りします。
つむじさんに愛されていたんですね。 王子親水公園の茶トラが亡くなり、先日も近所の白黒ネコが急逝しました。 茶トラは腎臓が悪かった。 最期を看取った女性は弱って倒れているのに、誰も助けようとしなかった(と怒り心頭)。 病院で点滴したら元気になったけれど、自宅に保護した1カ月後に亡くなり、 赤羽のペット霊園に納骨したそうです。 白黒ネコの世話をしていた女性は前日まで変わりなく食事をしていたのに、とショックを隠せません。 家ネコは家族に看取られて天寿を全うするのに対し、外ネコは誰の介護も受けられず、誰にも知られずに亡くなることも多い。 2匹のネコは手厚く葬られたようで、少し安堵しました。
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Commented
by
magari_tumuzi at 2022-08-02 09:46
> ありがとうsknysさん
家で飼われる猫も見ていると、勝手に生きて勝手にひとりで死んでいくのだといつも思わせられます。野にいる猫を世話する方の心労はいちいち大変だろうと思います。 ハルコさんは、窓から見える崖の下に埋葬されました。埋葬した翌日から咲き始めた白いカノコユリが満開になり崖が明るくなっています。
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