梅雨明けが八月の一日か二日、その辺だったのでもう一週間。
街に歩くと紫陽花の花もくたびれてきて、どんな評論よりもマニエリスムの絵画の気持ちをひと言で言い表しているように見えて感心してしまう。
梅雨明け間近にもなると、海辺が夏の海を待ちきれない子供たちを集めている。
今年は海水浴場を開設しないし、ライフガードもいないから、海には近づくな、入るな、遊ぶな、などと注意書きが貼られてあっても、この辺の人は海が生活の一部分なので仕方がない。
父親は子供に海への挑み方を教えなければならないし。
家の裏の横の崖には、梅雨明けと同時にカノコユリが咲き始めた。
鬱蒼と暗くてもっさりした崖が、このひとときばかりは明るくなるというものだ。
オイルを交換したら2.4Lほど出てきた。どうなっているんだ?
入れすぎてたな前回。どおりでスタートがちょっと重いような気がした。
補充は缶に1.8Lくらいしか残ってなかった。。。困ったが出かける用事が無かったので、すぐに注文して事なきを得た。
2メートル以上伸びた紫陽花(左)をさっぱりきっぱり切った。
去年も同じくらい切った。切り方が悪いのでほとんど咲かなかった。咲いた花は頭上遥かにあり、見上げるしか無かった。どうしたら手頃な高さにたくさん咲かせられるのかわからない。
ボードの上に立って海を突っついている人がいる。
鎌倉に越してきてからずっとやってみたかったかき混ぜ?
ナント10年も憧れていたパドボ。(パドルボードの略?)同じく鎌倉在住の知人が体験講習会に行くというので混ぜてもらった。SUP(サップ、スタンドアップパドルボードの略?)。
なんかあちこちでいろんな呼び名があってどれがホントなのかよくわからないが、まあ波の上でサーフボード的な板の上に立って、ボートを漕ぐときに使うオールのようなパドルで漕いで移動する遊び、というかスポーツ。体験してきた。
そよ風に、ぱっと見、波と呼べるような波も無いような海。
な〜〜んだ、こげナそよ波分け出でて大海へ乗り出しても見せようぞ!
的な意気込みでチャポチャポ打ち寄せる波打ち際からボードを海に滑らせる。
最初は座って漕ぎの練習。右を漕ぐ左を漕ぐ。う〜〜ん、真っ直ぐ進まネ〜〜もんだな。
少し慣れてきたら立ってみる。できたら漕いでみる。ナンノそよ波め!と。
もう、スッテンすってん転ぶ。疲れるとそのうちボードにしがみついて上にあがるのもひと苦労。インストラクターの方は、なにも強制しないので、座って漕いでても良いし、立って漕いでも良い。人の好き好きに任せて、我々生徒はそよ波の上、そよ風に向かって修行。
ちょっと波が来ると、アッチョンブリケ〜〜でスッ転ぶ。ウィンドサーフィンと練習場が混合なので避けたりするのも技術が無いので、連中が速度を落とせずに近づいてくると悲鳴が出そうになる。
漕げど漕げど前に進まない。すぐそこの岩場が遠い遠い。ちょび波にぶつけてやおら転覆を繰り返す。ヘトヘトのヘトヘト。そのちょこざいな波のでかいことよ。
ンでもまあそのうち鼻歌交じりに立って漕いだり出来るようになった。相変わらず進みはしないけど。逆に鼻歌を歌った方が力が抜けていい案配なのだった。
ユキノヤ〜〜マはト〜〜モダチ〜〜♪
はしれわ〜〜かいこ〜〜ころよ〜〜♪
ホ〜〜ヤッホ〜〜♪ ホ〜〜〜ヤッポ〜〜♪
う〜〜たごえも〜〜はしるぅ〜〜♪
もし海辺に出かけて、沖の方からそんな歌声が聞こえたら、ぼくがパドボで遊んでいると思って下さい。もちろんそんな時には家の玄関の横には伝言用の黒板がかけてあって、「下ノ海二居リマス。」と書いてあります。誰も訪ねて来はしませんが。
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