朝の写真。清流の岩の上にトンボが停まっている。そういう風景の目前にある場所にテントを張ったのだったのか?と明るくなって気がつく。暗くなってから野宿の場所を決めると、時々朝のびっくりがある。良いときもあまり良くないときもある。
宮崎県の奥の渓谷沿いの道を戻る。この日はどこをどう走ったかまったくわからない。なぜかあまり距離を進んでもいない。
水の神さまや、岩の神さまや、なにかしら閉じ込められた神さまがいた。
そして昨日も見た切り立った山を再び眺める。ロッククライミングのロープが垂れていたような記憶がある。
その後、どういうわけかN氏と仲たがい。
日暮れまじかになり、キャンプ場所を先に探すか、今そこにある温泉に先にはいるかで揉めた。多分それより前になにか不機嫌になるようなことを、ぼくが言ったかしたかどちらかなんだろう。原因は忘れた。
それでぼくは頑なになって温泉に入った。N氏は勝手にキャンプ場所を探しに行った、かと思いきやそこに待っていて、そこからしばらく走った川の脇の農道の行き止まりみたいなところにテントを張った。
それからN氏は温泉に行くと言ってバイクで走っていった。
ぼくは黄昏れていく河原の路上のテントの中で、暗がりにひっそり馴染んでいったのでした。
読者の皆様にわかりやすいように地図を書いてみた。(先日のやつに追加)
青い線が前の日。赤い線がこの日。
最後に載せた写真の「日向 大河内」という文字から地図で場所を探してみた。
ということは、
高千穂町あたりから国道265で南下して山の中の中、奥の奥、いつのまにか椎葉村を通り抜けていたってことなのかしらん?いつか行きたいとずっと思っている椎葉村を、最初に九州に行ったときに知らずに通っていたのかナ?なぜ記録も写真も無いのだろう。
「また」行かねば。