ストラトの作業の続き。
イバラPU('69strat)のネック側PUが断線していたので、某所より中古が届くのを待ちながら、足りなかった穴、ずれていた穴の修復作業。
アメリカの工房でアッセンブリされたピックアップ・サーキット付きピックガードが、なぜフェンダーメキシコ工場で工作されたボディの穴と合わないのか。不思議。メキシコ人が大らかなのか?
古いストラトは8点留め、'62年ぐらいから11点留めになったらしいけれども、他に'72タイプとかもあるみたいだからその辺のなんか微妙な違いなのか?
竹ひごで穴埋め。穴開けるときはキリでちゃんとセンターに合図をつけておかずにドリルでいきなりやるとずれますよ。何度もやってるからわかる。修正作業や間違った工作にばかり熟練してもずれるものはずれる。
そして届いた中古PU。なんでもよかったけれどもなぜかダンカン製。楽器業界的にはセイモアと書かれるがシーモア?
関係ないけど「ライ麦畑」の作者に「シーモア、屋根の梁がどうたら」という小説があったように思う。白地のエンボスな用紙に朱色の線があって、ソフトカバーにふにゃけたビニールの巻かれた装丁が素敵だった。シーモアと呼ぶ方が繊細な感じがしていい。
あれやこれや。
かくしてアビゲイルとシーモアのサイン入りPUがならぶことになった。
導通テストついでに測ってみるとシーモア・ネック側6.3Ω、イバラ・センター5.7Ω、ブリッジ側5.6Ω(箱には5.8Ωと書いてあったが若干弱め)。
多少の誤差はあるにせよ、同じグレイボビンでもシーモアが若干強い?
エナメル線の色も違うし。強弱という書き方でよいのかもわからない。。。
こういうのはPUの高さで調整したら間に合うものなのか?
ピックアップが作られた日付を見ると、AYは2011年7月1日と2日。間にひと晩ある。
「パーティーがあるから今日は帰るわ。よろしくね〜」とか?
その晩にどんな人に会ったのだろう?ひょっとしたらマーク・ノップラーのライブに呼ばれたかも知れない。彼女はその日笑ったかな?どんなお酒を飲んだかな?とかとか。
朝は「今日もチャキチャキいくわよ!」とコーヒー片手に明るく巻機の前に座ったかも。
あれやこれや。
中古シーモア'90年代のプラスチックのカバーは日に焼け色だったのでそのまま装着。
ネジは、どういうわけか
マリー・ケイ・モデル用の金色ネジがあったのでそれを使用。トレモロユニットは、GちゃんにあげたストラトにつけたままのはずのCGものがなぜか家に残っていたのでそれを使用。(CGと書いて「カーグラフィック」とは読まない。)
ボディはメキシコフェンダー製、2000年6月11日付けのアルダー材。
ネックは日本のフェルナンデス、'81~4年と思う。リバイバルシリーズ期のなにかちょっと変わり種。ステッカーがクリア塗装の下にあるので剥がせない。通常はクリアの上に貼ってあり簡単に剥がせるようになっていた。
あれこれ残り物の寄せ集め。チャンプルエレキ。でもなんだか華やか。