昨日颱風一過。というかなんだったのか颱風。風が逆巻き猛雨が荒波のごとく屋根を走ると半ば期待していたら、眠りを邪魔もせずに去っていってしまった。まあここは被害が無くてよかった。崖の土砂が崩れたらどうしようかちょっとは不安だったのだ。
その崖のヤマユリちゃんは、一週間ほど前に前のめりに倒れ、咲くのかどうなのか心配だった。それが台風の来る二日くらい前に咲いた。
カンカン照りの日光がようやく浜辺にきた。海の家のオヤジは「波ばかりで風も雨もたいしたことなかった」と言う。一昨年は、六月の終わり頃にひどいのが来て、ほとんどの海の家の基礎が波でやられて作り直す羽目になったところがたくさんあった。
そのための用心で土嚢を積んだり、什器を運び出したりする店が多かった。それを元に戻す作業に追われて再びの開店準備にどの店も追われていた。
メビウスの上に二重螺旋のような雲を見た。
うねりが残っていたので、遊泳禁止の赤い旗。そんなとき波に入っていくのは外国人で、すぐに監視所の拡声器から英語のようなのが響くのだった。海の家で食事でもと思って出てきたが、用意ができて無さそうだったので近場のカレーつけラーメン屋へ行った。つけ麺を食べたあと、ご飯と割りスープを足してカレー茶漬けにして食べる。奥まったところにある小さな店だけれども繁盛している。こういうのは良いな。