近所の人の娘さんの彼氏がライブをやるというので誘われた。なんでもヒーリングミュージックっぽいものだという話だ。う〜〜〜それがアンビエント的な音楽でないのなら?と想像するのがコワイ。
場所が由比ヶ浜のあっちの方なので、日の暮れた海岸をモソモソ歩いていった。折りしも十五夜と満月が重なるということで(どういうことなのかぼくにはわからんが)、次は数年後だとかなんだとか話題の月夜だ。ふ〜〜ん。
昨日のフェイスブックなどを見ると各地から月のドアップ写真がアップされていてどれもきれいに撮れていて最近のカメラの進化に感心した。画面いっぱいにまん丸の月の写真。ぼくはクレーターの見える月などまっぴら御免。せいぜいウサギが餅をつく姿が曖昧に見える程度が可愛くていい。
お店には見るからに身体に良さそうな麻の服や炭やナッツのコーヒーやその他いろいろが置いてあって、食事やおつまみは自然食が売りものだった。DJがガンガンに音楽を流して、相席の兄さんもそれに負けじと話しかけてくるので、こちらも返事をするのが大変で喉が枯れた。DJの音が大きいのは普通なのか?人の曲を選んで掛けていることが何か主張しているようなことになるのだな。
ハイホー。
肝心のライブはとてもよく練られた仕掛けありの弾き語り。ギターは巧いしエフェクトの掛け具合もばっちり、民謡の節を少し取り入れたような曲も歌も声も悪くない。悪いところなし。ただ歌詞が世界と太陽と月と風と富士山のことが主で、ぼくには壮大すぎてしまった。ぼくは小市民だから、パセリやセージやローズマリーやタイムを市場に買いに行くような歌が好きだ。
というわけで終わるのを待ち、またモソモソと砂浜を歩いて帰ったというわけだ。