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一昨日のこと。あまりにもなにもできないのがはかない、せめて栄養のあるものを与えたいと山羊ミルクを買ってきた。そして嫌がるのを無理してちょっとだけ呑ませた。 みているとこんなに悪くなっているのに、なにか急に治って、急に起き出して、急に食事をして、急に元気を取り戻すような気がしてならなかった。そして何食わぬ顔でご飯の列に並ぶようになるのだと思えた。 だけれども昨日の朝、夏の光の中へフキオくんは旅立った。 うちにやってきたのが3月13日らしいからおおよそ4ヶ月と2週間のともだち。これからは永遠に。最初はゲージの中で撫でようとするとシャーッと威勢が良かったがすぐに慣れた。シャーと云うくせに嚙んだり引っ掻いたりしない、やさしいやつだった。 ぼくがラジヲ用に作った台の上から窓越しに崖を見ているのももっぱらフキオだった。フキオが臥せるようになってからラジヲがそこで得意な顔をするようになった。 二ヶ月半ほど前、眠っている間も呼吸が他の猫の倍以上速いのに気がついて医者に診せた。便もずっと柔らかめだった。虫下しを飲ませたらでかい回虫が2〜3匹出てきた。少しだけ呼吸がゆっくりになったような気がした。それでホッとしていたのだがやわらかい便はおさまらなくてだんだん血が混ざりはじめた。 フキオは丸顔でひょっとしたらスコティッシュフォールドが混ざっているのでは?とか妻と話したりしていた。出自は福島県の浪江町。原発の事故関連で立ち入りが規制されている地域。ラジヲと違って山の中の農家のモニターカメラで見つけられたらしい。農家の納屋でフキオが保護される半年ほど前に母と他の子どもたちは保護されていたそうだ。だからその後、子猫フキオは近場に住むタヌキと行動を共にしていたらしい。 フキオは朗らかで人なつこい性格だった。お客さんが来ても逃げずに相手をしてくれるので助かった。 フキオは子猫らしくとにかく食いしんぼで、魚系よりは肉系を好んだ。ぼくが朝食の時にはつねに傍らにいてチーズを欲しがった。カリカリが棚の下などに落ちていると手でかきだしてヒュッヒュッと吸い取って歩いたのでフキオルンバと呼ばれたりした。そのせいでか身体はラジヲに追いつくぐらい大きくなった。最初は細い尻尾が貧しい感じだったけれども、アライグマのように太く立派になった。そして背中に着くぐらいに折り曲げるので、撫でると掌の小指の下の膨らんだところに朗らかな抵抗を感じた。この掌の感覚は一生忘れない。 ここ半月ぐらいの間にだんだん食べなくなって、ついに先週中頃から水しか飲まなくなった。ラジヲの顔が小さくてこの頃どんどんヤンチャになってきたのに対してフキオはものすごい勢いで大人になっていった。なにごともひとりで我慢して自分の中に溜め込んでいるようにみえた。 どんなにヨロついても必ずトイレで埋めていた。しんどくなってからは一階の廊下をすみかにして二階の居間に上がってこなくなったからさびしかった。洗面所の前とか上がり框とかで寝ているので夜トイレに行く時など気をつけて避けて歩かねばならなかった。 金曜日に撫でたらゴロゴロ云うのを聞いた。土曜日に肉球を押したらニギニギやり返してくれた。日曜の朝、夏らしい光の中でぼくたちが起きるのを待って逝ってしまった。 もうぼくの朝食の邪魔をする猫はいない。夜、洗面所の前の廊下で寝ている猫はいない。でも歩く度に寝ていたはずの猫の姿を探してしまう。 今朝、小雨に蒸すこの草むらの奥、コトブキちゃんの隣に埋葬した。 短い間の感謝を込めて。
by magari_tumuzi
| 2013-07-29 12:05
| ハウス
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Comments(6)
Commented
by
TL170
at 2013-07-29 21:23
x
フキオ君には会った事がないけど、可愛い顔してますね。ご冥福をお祈りします。
0
Commented
by
magari_tumuzi at 2013-07-29 23:05
ありがとう。ほんとにかわいいヤツでした。
Commented
by
oldvalley
at 2013-07-30 06:27
x
ご冥福をお祈りします。
Commented
by
magari_tumuzi at 2013-07-30 08:43
ありがとうございます。
Commented
by
sknys
at 2013-07-31 23:30
x
tumuziさん、こんばんは。
「人間の平均寿命を80年とすると、猫は4倍のスピードで進むので、だから大事にすれば20年生きるのです」と安部譲二は書いているけれど、ノラや外ネコの寿命は短いはず。 町田康も屋内で飼った方が長生きするという意見で、ネコに関してはパンク作家らしからぬ保守派です。 放し飼いで18年生きた抜いた金井美恵子のトラーはワイルドだった。 フキオくんに合掌。
Commented
by
magari_tumuzi at 2013-08-01 08:23
sknysさん、ありがとうございます。
正確にはわからないけれどもフキオは約1歳。 ぼくたちさえ追い抜いて駆けて行っちゃった。 何処かまで戻ったなら病気にかからずに生きられたなら そのどこかまで時間を戻してあげたかったな。 たとえフキオくんに会えなくなるとしても。
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