崖に下りるのは久しぶり。シャガが満開になって1ッ週間ぐらい。二階の窓から咲き乱れる花を楽しんでいた。よく観察するとシャガの隙間に今年も百合が伸びてきていた。ちょっと早い?とも思ったがもうそんな季節なのだな。
ヤマユリが2本、鹿の子百合が2本。
ハシゴを伝って下りた時に「ひっつきの草」を引っこ抜いていたらレンズのキャップを見つけた。去年の夏頃、ハシゴのところで紛失したもので、その時とかまた次の日とか、崖に行くたびに探していたのがひょんな感じで見つかった。
崖の下に鬱蒼と茂った「ひっつきの草」をあらかたきれいにして、奥の方に穴を掘ってコトブキを埋葬した。リッキー、アキツケと並んで眠っている。うちで一番のべっぴん猫だったのでシャガの花を摘んで飾ってあげた。
垂直に近い斜面のシャガの花畑も引っ越してきた時はほんとにぱらぱらしか咲いていなかったが今では密集して明るくなっている。一本植えたヤマユリが毎年義理堅く咲いてくれる。隙間にススキが若い葉を出してきたのが恐い。やつらが根を広げたらたくましいシャガのネットワークを追いやってしまうかも知れない。
そんな恐怖もあるのでススキだけ刈っておいた。だけど上の方から壁のようになって攻めて来つつある。
部屋に戻るとコトブキのいつも寝ていた日だまりの場所を空けてラジヲとハルコが寝ていた。