正月四日。渋々仕事を始めていたら昼過ぎに電話があり「鶴岡へ行く」というので、同行することにした。そういえば破魔矢も去年のが残っているからちょうど良い。
クルマに便乗して、三が日の間車が入れなかった若宮大路を、由比ヶ浜からまっすぐに鶴岡八幡宮目指す。これが混んでて進まない。歩いて二〇分ぐらいのところを三〇分くらいかかった。それが正月。
破魔矢を返して、なぜか今年は熊手にしてみた。かっこめかっこめ。
どうぞ宝くじが当たりますように。
それから歩くのがしんどい友だちの母をうろうろさせるのも気の毒なので、鎌倉市中はやめて七里ヶ浜の有名なイタリア料理屋、アマルフィに行った。テレビではよく見て、店の前の道はよく通るけれどもはじめて入った。小さくて気の利いた、さっぱりしたお店。ウェイターがよい人たちで料理も楽しかった。
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帰ってから風呂に入った。湯船で起き上がろうとしたら、オコゼのひれのようなものがついた小鬼が、肩の後ろの三角形の骨の下にくすがった。ちく〜ん。
軽く痛かったのが、寝る頃にはどんどん痛くなって、寝返りも打てないほどになった。仰向けでいるのもつらいくらい。なんだこの子鬼野郎。はがす呪文を聴いてこなくちゃ、めんどくさい。