iPhoneで写真を撮ると自動的に採点されるアプリケーションがあるので試してみた。自分は672点。なかなかオソガイやつだぜ!と思った。しかし
試しに撮ってみたリッキーのチンポコ野郎は1348万点。おーまいが。てえした猫だぜおめ〜。
そういえば昔、人の価値を点数にするパソコンの遊びがあって、あの時メールで「やってみて」ときたのでやって、点数を送り返したらその後なしのつぶて。なにか遊びらしい返事が来ると思っていたのだが、沈黙。何年か経って知った他に例を見ぬさびしい最低点だったらしく誰も冗談を言えなかったらしい。
さもありなん。小さく、威張らずに、壺のなかで爪に火を灯して生きていく所存であります。
しかし今回は、無精髭ぶびぶびで眼鏡も上げてたからなあ〜、、ぶつぶつなどなど、、。
まーいいや。
ぼくは仕事で、アドビのイラストレーターというアプリケーションをおもに使っている。それで文字を加工したりロゴを作ったり色をつけたり。ベジェ曲線という放物線の組み合わさったような、数式で出来ている線を使うので、常になめらかな線が引けるので便利です。
今では紙に線を引くよりも、マウスでポイントを決めながら曲線を渡していく方がずっと上手く描けるような気もします。そういうわけなので鉛筆で紙にラフデザインを描いたりすることもなく、最初から直接ディスプレイのなかにベジェを描いていきます。
そういうことをやっていて最近ふと思ったのは、写楽のこと。東洲斎写楽は誰だったのか?
「ひょっとして彫師だったのではないか?」という説は誰か言っていたかしらん?
写楽の不思議は肉筆画が残ってないこと。それからつい最近公開された唯一の手書きの絵が、絵筆で引き慣れていないたどたどしい線だったこと。
腕に覚えの彫り師ならば、軽い下書きだけで板を彫りはじめても筆のタッチを作ることなど造作のないことかも知れない。なにしろ何人もの絵描きの筆のタッチを写して刻むのが仕事だったのだから。何年も毎日毎日彫っていれば癖や構図の持ち方なども覚えてしまうだろう。
ベジェ曲線を弄りながらそんなふうに思った。
仕事が立て込んでいるとなんだかつまらないことしか思い浮かばない。
写楽の浮世絵がパリのオークションで5350万円だそうだ。版画でこの値段はすごいのぅ。
ぼくもベジェ曲線一枚でそれぐらい稼ぎたいもの。などとは思ったことがない。なにしろ「小さく威張らず壺のなか」がモットーなので。