今年も百日紅が満開。真夏。真っ赤っか。暑い暑い。
押し入れの中の布団が猫の毛だらけになっていたので、せっかくの灼熱の太陽を利用して干したり叩いたりした。ドシャーと汗が流れる。シャワーを浴びたり布団を叩いたり、またシャワーを浴びたり。
ほとほと疲れて、動かなければ汗も出ないだろうとその後半日ゴロゴロしていた。
すると電話があって今年も「ポチ袋」を作ることになった。期日に間に合わなくてもいいから、というのでそれなら気楽なので俄然やる気が湧いてきた。
早速「紙」と書いてある気になっていた若宮大路沿いの店に行ってみたらお休み?だった。洒落たビルの三階にある、あまり人の来なさそうな店の隣では、なにやらきれいな人がふたり台本読みのようなことをしていた。なんだろう?とチラチラ見ていたら、「何だろう?」と訝しむ目つきで見返された。いわゆる怪しい人を見る目つきというか、なんというか。
やはりな。
あんまり暑いので帽子を買いにそのまま小町通りへ行くと、社頭(シャトウ)という紙屋があった。土産物屋かと思ったけれども入ってみると案外豊富な品揃え。ちょうどいい感じの和紙(黒谷産)を購入。京都で生まれた紙を鎌倉で加工して京都に送り返す、ってなんか因果を感じちゃう。
社頭ってChateau(城)とかけてあるのか?なぜ城? かけてない?
買った帽子をそのままかむって海へ。滑川の交差点を渡ると由比ヶ浜に暴れん坊の巨大な波が打ち寄せている。波打ち際に水着の人が溢れて、砕けた波の飛沫が白く煙っている。
赤旗、遊泳禁止が出ている。午後五時前。
砂浜の裏側に生息している小さな貝の群れのように、どこからかサーファーがわいわいやってくる。五時!途端に海に漕ぎ出していくサーファーたち。勇敢に荒波目指して行く。
「初めてだっけ?」
「はじめてなのぉー」
「私もはじめて!」
「じゃあ、じゃあ、まずボードの上にうつぶせて、、、、」
などなど。初めてのサーフィンでこの波、いいなあ。
波が満ち始めている。大きな波が寄せると乾いていた砂が10メートル以上一度に流れる。暑い砂を踏んでいたビーチサンダルが濡れたと思ったら膝上まで波に圧される。波だけならいいけれども、藻屑に絡まれると身体ごと海に持って行かれそうになる。
津波というのはこれのちょっと強いものかも知れない。コワイこわい。
晩は、友人のガンちゃんから誘われて横浜長者町FRYDAYにて「面影ラッキーホール」のライブを見る。チャージ5000円一部二部完全入れ替え制って、もの凄い高級なところを想像してしまったけれど、なんとなく広いクロコダイルみたいな感じだった。座った席がPAより内側、ギタリストの背中を見る席だった。
面影ラッキーホールの歌はほぼすべて苦手な世俗的な歌詞だけれども、なかなかのエンターテイメントに思わず笑ったり乗ったり。なんとなく25年ちょっと前にクロコダイルで観た米米CLUBを思い出した。楽しい晩だった。
ギターの西村氏の腕の動きをすぐ後ろから観察。ギター職人?これもまた25年ちょっと前にグランドファーザーズで観た頃より格段にうまくなっていた(あたりまえか?)。
肝心のガンちゃんは柱の影になって見えなかったし、音も遠くに置かれたアンプ直なのでよくわからなかった。
古いライブハウス。ロカビリーなファッションのマスターがなにより素晴らしい店だった。