F氏が訪ねて来る夢を見た。
家が建て込んでいて土地の取り合いをしている。蜘蛛の巣や雑木林。長方形の横長の家。
「いくらギャラを払ったっけ?」と聞かれる。
「1000円ぐらい」と適当に答えると「そんなに払ったっけ?」としつこいので
「5000円だったかな?」と誤摩化しておいた。
F氏は毎日出かけて、なにやかやの発見をして帰って来る。
布団をかけて寝ている二畳の周りは草がぼうぼうに生えている。そして時々サーキットを走っている。すると隣のオヤジが土地のことで争いを挑んできた。修行中の彼は瞑想中で起きてくれないので、自分で戦わなければならない。蜘蛛の巣を避けて攻めて来た相手の頭を両手で掴んだ。瞬間、綿入りの小さな人形になったので、エイッ!と投げてやっつけた。もうひとりの敵が来るので用心しなくては。
と、日記に書いてある。要領を得ないが大体まま。
ホテルを出て朝飯、と、思ったらエンジンがウンともスンともいわない。プラグを見ると火が飛んでない。ポイントをペーパーで磨いてみるが直らない。予備のプラグに交換しても火が飛んでいるふうではなかったが、そのまま組んでみたら直った。
新品のプラグは安定感があるね。
マクドナルドでモーニングメニューを食す。
国道2号線をひた走る。「高速は退屈で疲れるだけだもんな」と思っていたらその高速道路が先の台風で崩落しているらしい。その分国道も混雑してうんざり。
錦帯橋の標識をやりすごし宮島も湾の遠方に横目で通り過ぎた。山陽はどうも好きになれない。下道の信号が面倒になって広島の手前から高速に乗った。
SAで地図を貰い、姫路辺りに宿泊することにした。姫路西で降りて城の外観のみ見て、駅の近くでホテルを探した。(グリーンホテルにチェックイン)
夜の食事を求めて街に出る。食堂がどこにあるかわからないままウロウロ。飲み屋?バー?とかのポンピキがうっとうしい。その上、辻という辻そこらじゅうに警備員が立っている。ひどくガラの悪い感じ。おどおど歩いて食事ができる店を探した。
地味なカレー屋に入る。旅人風の無精髭のマスターとその母っぽい女性がカウンターで食事中。
「いらっしゃいませ」母の声が元気がいい。けれども、カウンター周りに生活感があふれている。脳裏によぎる不吉な予感。
カツカレー(950円)を注文して、ふたつしか無いテーブルのひとつに腰掛けてTVを見る。ただのカツカレーなのに、なんだかやけにせわしない動きの調理。そんなにか?
母はカウンターに座ったまま割引券とかクーポン券をあれこれ見ている。出てきたカレーのしょぼくれ具合は今まで最高の部類。
浅草千束の「名物かつ」とためを張るものに巡り会えるとは思わなんだ。マスターの名人以上のせわしない動きは一体ナニゴトだったんだ?
沖縄の「日記」以上で終わり。