ホテルにて7時半頃起床。テレビでは連日パキスタン大地震のニュース。死者40000人!
洗濯物をたたんでカバンにしまう。シャワーを浴びる。階下にて、無料サービスのコーヒーでもいっぱいと思ったら席が埋まっていたので、チェックアウトして押し出されるような気分で走り出した。
方向を確かめずに走り出したら、昨日降りたフェリー埠頭に来てしまった。桜島がど=ん。本日の宿は石垣島にいるときにすでに予約済み。用意周到とはこのこと。栗野岳温泉南州館は霧島温泉のちょっと奥のあたりだと思う。今から行けばすぐに着いてしまう。時間つぶしに薩摩半島を一周することにした。
鹿児島市から西を目指し東シナ海沿岸に出ようとするが、道が変なつくりで何度も戻ってしまう。いつも道路標識のいい加減さに惑わされる。「道路整備」と言いつつこんなことばかりやっているのだろう。
やっとのことで吹上浜につき散歩。ぺたんぺたんの超遠浅の海。当たり前のことだが海の色が全然違う。透明度はあるけれど、砂の色?空の色?波の寄せ方まで違うような気がする。
広い広い砂浜で何か掘っている人たちがいる。何を掘っているか知りたくて、おじさんのすぐそばまで寄ったりしてみたがなんだかわからなかった。
それから海沿いに南下。野間崎の断崖の細道をぐるっと回って枕崎。細かいワインディングが楽しい久しぶりのバイク・ツーリング。地元の車はスピード厳守(ほぼ40km/h)なので和気あいあいの気分で走った(?)。
薩摩半島はこの時期、どこを走ってもキンモクセイの香りで満ちていて、ヘルメットの中でずっと深呼吸して匂いを嗅いでいた。
開聞岳。海にせり出した美しい山。時間があるなら登ってみたいけれども、スローペースすぎたため日が傾いてきた。指宿辺りから鹿児島市まで特急で走り、そこから少し高速道路を使って
栗野岳温泉南州館に17時ごろ到着。
自炊棟を予約したので自炊。例のごとくスパゲティー・アーリオーリオ・エ・ペペロンチーノ。しかし自炊棟には誰もいないので非常に怖い。非常に怖いがTV部屋、調理室などフルに使って楽しんだ。
温泉については、江口くんがいたらこういうだろう。サイコーサイコー!以前立寄で来たときは、満員で入れないぐらいだった。そういう温泉を秘湯というのはどうかと思うが、すぐ裏に地獄地帯がある素朴な湯船の、泥の混ざったような温泉は、やっぱり秘湯と呼んでふさわしい気もするのだった。
夕陽の写真を暗がりで撮っていてゴソと動いたら、通っていたおかみさんがたまげて転けそうになった。
食後に奥の竹の湯に行くと非常に薄暗くて不気味だった。酸性が強いのか日焼けにちくちくし、少し熱かったせいもありそこそこにして怯えながら怖い自炊棟に戻った。
畳の上に寝袋という感触ははじめて。いいのか悪いのか微妙な感じ。
台風20号は大東島のあたりにうろうろしているらしいが、とりあえずあてにならない週間天気予報では、ずっと晴れだと言っている。