唐突にSRのノーマルマフラーです。錆びてるのと錆びてないのとありますが、もちろん錆びてない方が古く初期型です。なにしろN氏の手元にあるものはどんどんピカピカになって、新品時の輝きに時間の奥行きが与えられ、格が上がると評判なのです。
錆びている方は多分90年代中頃と思います。
寸法はほぼ同じ。
見て違うところは溶接が○形から十字形になっている。これは強度が上がってるのかな?
ゴムのダンパーの形状と取り付け方がかわっている。
(追記・N氏が取り替えたらしい。)それからスイングアームの逃げのえぐれが旧型の方がずいぶん小さい。
中身は、未確認ながら少し違っていて、初期形の方はフルチューンエンジンでも発進時に息つきすることがあまり無いという話。音も幾分たくましいらしい。
しかし今回は、純正のエキゾースト・パイプが無いのでノーマル装着にはいたらず。
SRのマフラーに、交換した途端パワーアップするものは「ほぼ無い」ようだ。力強い音や換えたことを体感しようとする意識が「変わった」と思わせたりする。一番変わるのは軽量化による軽快感じゃないかな。
実際、ヨシムラの人ですらSRマフラー製作については少々の徒労感を味わっていたのではないだろうか?某所にて
「パワー出ました?」と問われ
「むずかしいねえ」と、言ったとか言わなかったとか。
まあぼくは、いろいろ試したことがあるわけじゃないので事の真偽についてはよくわからない。確かなことはノーマルマフラーのよく出来ているらしいこと。
なかで最もパワーの出ているといわれるスリーエーのセミレーシング・マフラー(エンド・バッフル式)から、ずっと前に入手して仕舞い込まれてあったクラフト製のクェーサーマフラーに交換してみた。こわいのはふけが悪くなってプラグが真っ黒になること。走りながら時々チェックしてキャブをしぼらなくちゃならないかもしれない。
クラフト製は設計がキツキツで必要なところのボルトをすべて締めると、マフラーをへこませたりスイングアームに当たったりする場所があり、装着に手間がかかった。タンデムステップの下を通る構造なので二人乗りが出来るのが良い点。さっそくタンデムステップもつけておいた。
横から見ると、センター出しはエンジンの下を通る機能的な美しさと、流れるラインを見せるフレームの横に沿うノーマル的な取り回しのマフラーの美しさとで好みが別れるところだと思う。
ショートメガホンは好きだけれどもSRXのようにエンジン下あたりからグイと盛り上がってくる方が迫力が出て良いように思う。
エンジンをかけると良い音。エンド・バッフル式は、排気を行き止まりにぶつけて脇から排出する構造なので、どうしてもバッバッと当たる音になる。歯切れはいいけれどもワイルドでがさつな音になりやすい。クラフト製は後方に吐き出す構造。ドカティの最高に美しいコンチマフラーの音には比べるべくも無いけれども中低音の丸い音がなかなか良い。スリーエー製に比べてだいぶ静かになった。まだ馴らしなので急アクセルや4000以上は回していない。
そういえば先日、メーターを交換しておいたのだった。配線が大変だった。なぜか白と黒のコンビになっている。ヤフオクでバラバラに買いすぎた…。
それにしてもタコメーターが動くって、うれしいな。
しかし、どこかでカンラカンラと笑ってるやつがいる。早急な原因究明が求められる。