ザ・ビートルズの「the long and winding road 」(…綴りあってますか?)。
今日の朝一番の曲でした。ロックのことも音楽のことも、いわんやザ・ビートルズのことも何も知らない頃、ダイッ嫌いな曲でした。
美しいものと「よくできたもの」「上等なもの」にほぼ憎しみに近い感情を抱きやすかった年頃のことです。反抗期という訳じゃないけれど「やさしい」とか「親切」とか「善行」とか「孝行」とかぜ〜〜〜んぶ嫌いだった。でも不良ではありませんでした。ただのちっこい臆病な少年。誰にも振り返られない目立たない人というのは秘かにそういう意思を抱きやすいかもしれません。ただのひがみ、やっかみの類です。
そういう誰にも振り返られない自分のことを書いても仕方がない。
ところが「究極の芸術は自伝である」という言葉も尊敬する人から聞こえた。
まあ、つまりそれは芸術を念願する人の自伝の話なのかな。
ごにょごにょごにょ。
毎日、机にしがみついている。なにがしかをAppleのコンピューターでこしらえている。宇宙船地球号の片隅のこの家にさえいろんな場所があるのに、朝から晩までほとんど半畳の隅っこにしがみついている。一階の北側はまだ肌寒いし、暗い。ここが、この部分に「the long and winding load」がある。
そんなことも思うよね〜。詞とはだいぶイメージが違うと思うけど。
その半畳の窓から桜など見えたり。
歌うのはポール・マッカートニー。三番の最後の「Don't keep me standing here」(なんかyahooで歌詞を確認すると、こういう部分がないので自信なし…CDは『Let It Be...Naked』)の「キープ」の「キ」を少しためるところで、涙がチョチョ切れる。う、う、う、馬過ぎ。
天才ニィちゃんのただのロック。よく聞いてもドラムの音はただのドラムの音。エレキはエレキの音。ピアノにも声にも特にグッとこさせるようなエフェクトはない。なんでこんな曲に抗おうとしていたのかわかんない。受け入れればこのように美しい世界。
まあ、でもちょっと良すぎて気恥ずかしい…ので一人で聞いていよう。