なんのことか知りませんが、非常に盛り上がってきてます。年末・師走の恒例行事?ど派手なイルミネーションと奇々怪々豪華絢爛魑魅魍魎の大パレードに違いありません。
あと16日後、新宿ロフトで何が起こる?
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朝起きると身体がきしんでいる。腰が痛い。時には足をくじいている。そんなことありますよね。
夜中のうちに出かけているに違いないのですが、それがさっぱり記憶がない。おっかないっす。半分夜の藪の住人。といえば全員そうともいえる。世の中の半分はだいたい夜です、まあ年間通してみれば。
思い起こせば先だって、滑川を飛び越えた日の朝も足を挫いていたかった。なのにジャンプ。砂を歩くと怪我を忘れてしまうもんだ。そういうもんだ。もんだといえば「もんざ丸」。近所のシラス屋さん。生シラスより釜揚げシラスの方が味がはっきり出て美味い。と思う味音痴のぼくです。
味のわからないぼくが言うのもなんですが、小町通りの構えの立派な某そば屋。あそこはダメだ。
磐梯「新そば」という幟につられて、通りの雑踏から格子戸、暖簾をくぐる。細い竹垣のプロムナードの突き当たり。雰囲気はとても良い。途中で爺が草むしりなどしている。引き戸を開けようとするとこれが自動ドア。そば屋の自動ドアは不吉の前兆ですが、雰囲気がいいので「まあまあ」みたいな感じで中に入る。出来たそば屋はこの戸をそろっと開けようとしたところが、あんまり滑りすぎて
「ぴしゃっ!」って驚くような勢いになっちゃうもんです。
広い旧家のようで、板張りの広い廊下から食堂までピカピカに磨かれている。
靴脱ぎで人が出てこない。神田の「やぶ」「まつや」でなくても「いらっしゃ〜〜〜い」ぐらいはあるだろ?靴を脱いで上がるのか土足で上がるのか?もじもじしていると女中が来て「いらっしゃいませ…靴を脱いで上がってください、下駄箱に入れてください。」草むしりの爺がいるぐらいだから下足番ぐらい出てくるかと思いきやセルフサービス。まあ、それぐらいは自分でやろう。銭湯だって自分で下駄箱を使う。
舞踏会が出来そうな広い板の間。犬神家のおばあさんの髪型のような照明がズラッとつられている。広い窓の外はお庭になっている。静かな午後のひととき、そば湯無し。つんつんした態度の女中。カメラをぶら下げていたのでガイドを見てきた観光客に思われたか?田舎者ですから田舎者扱いには敏感ですよ。
下町で10年過ごしてしまうとそば湯が出てくるのが当たり前。そば湯のないそば屋にはこの頃カチンと来る。了見がちっこい人間になっちまった。ラーメンやうどんでも同じ鍋でゆでてるンかい?と思ってしまう。鎌倉のそば屋はそば湯なしが普通なのか?
四年ほど前、沖縄帰りにバイクで湯布院に通りがかって「元祖」のついたそば屋に入った。そこではそば湯を出す前にさんざん講釈をしてくれた。「当店が始めた」とか「栄養がある」とか、そば湯という名ではなかった。
『わ〜〜ったわぁ〜〜った、はよ持ってきて』と思いながら食べたものだった。
そば湯は東京ローカルなのか?