朝っぱらから、空気の具合が芯まで春になっていたので、朝食の食パンを囓ったか、囓ってないかのところで我慢できなくなり隅田川まで自転車で出張ってみました。
(真実の話:昼近くに目を覚まして新聞を取りに出ると春っぽかった。空気からどぶ川の水で作った綿菓子のような感触を得た。食パンを二枚食べてから、仕事をやる前にちょこっと山谷堀の桜の具合を見に行くことにした。)
春のさわやかな隅田川の空気に、桜もほとんど満開に近く、近在の人々も気が急いて出てきているようでした。花は光を浴びて明るく開いています。テレビのクルーなども三局ほど見かけました。自転車に乗っているぼくの姿も映ったかも知れません。ぐはははは。
(真実の話:昼時ときて吉原大門のはす向かいにある天丼屋には、どっから来たかというような人の列がすでに出来ていた。山谷堀の桜のゲートはほぼ満開に近く、昼休憩の近所の人たちが弁当片手に花見を楽しんでいた。隅田川の台東区側の散歩道には、相変わらずホームレスの「家」が立ち並んで景観をぶちこわしている。このうららかな陽気に人気がないのでみな働きに出ているのだろうか?墨田区側の堤防の上は桜並木になっていて、花が眩しい。人が沢山そぞろ歩くというのに、邪魔くさいTVの連中だ。川には屋形船がいっぱい。江戸通りにはエンジンかけっぱなしの排ガスモクモクバスがいっぱい。)
ぼくはソメイヨシノもいいけれど、黄緑のウブな葉のついた白い花の桜もいいな。