最終日である。最終日のことはいつも日記に残っていない。それはやっぱり家に帰ってしまって、鞄の中のものごとを広げたり片づけたりするうちに、ほっとして眠ってしまうからです。昔のことですから、ぼくのような宿六がブログのようなことを、うれしはずかし始めるなんて思ってもみませんから、役に立たない日記など暇なとき以外に書いたりしないもんです。
そんな日であっても写真などは、その時その時で撮ってあるもんなんです。
幌加温泉から上川町まで戻って、国道39号線を右折。網走の来た常呂方向を目指します。
途中温根湯(雌阿寒のオンネトーとは異なる)あたりで誰もいない「道の駅」状のところで休憩。車をキュッと停めて、降りた途端、滑って転びかけた。駐車場はスケートリンク。スタッドレスタイヤ・ゴムの靴が必要ですよ。
振り返ってみると、いままで北海道に来た観光客っぽいことをしていないような気がしたので、ラベンダー的な色のソフトクリームを食して楽しんでみた。
国道を常呂方面に曲がったあたりで道に迷った。ナビに位置は出ているけれど、なーにもわかんない。雪に隠れたペタンペタンの大氷原?直線の道同士が直角に交わっている。降る雪以上に、地を這う風に巻き上げられる雪が多い。車が持ち上げられるほどではないけれど、風圧はかなりのもの。
最初は大型のトラックの後ろに着いていたが、そのうち一台っきりになった。四つ辻で車を停めて、真ん中でパノラマ写真を撮っていたら、いつの間にか対向車が来ていて驚いた。思いっきりオバサンに恐い顔をされた。四つ辻をパノラマで撮ると下の写真のようになります。
ようようのことでなんとかオホーツクに出ると、すでに懐かしや流氷の海。吹雪の中で猛烈に凍えながら押し寄せている。なにか動物など乗っかっていないかと探したが、生物反応無し。その後、よく覚えてないが、能取湖をまわって女満別に空港に乗り付けたのではなかったか?車を返し終わると、カローラ4WDに対する愛着がひしひしと湧いてくるわけもなく、さっぱりと分かれた。まあ無事で良く走ってくれたと思う。ごくろうさん。
女満別空港から札幌まで絶滅危惧種のプロペラ飛行機YS-11に乗れたことが幸運だった。
バルルルルルル…。ちょうど窓からプロペラが見える席で、ずっと外を見ていた。かな〜り騒音がやかましい。微震動もかなりあるし、飛行機が分解しはじめているような小刻みなガタも頻繁。
なんて面白い飛行機なんだろう!壊れそうだけど、プロペラってなんか安心。デジカメで撮った動画があるんだけどAVIフォーマットなので載っけられないのが残念。