今日はゴールデン街に遊びに行く予定でした。昔行った「ハバナムーン」なんてまだあるのかな?などなど楽しみにしていたんですが、横やりが横車に突き刺さった感じで行けなくなりました。無念。
さ〜て、仕事を片づけてしまおう!金曜の午後いちですよ。あとちょいと働けば土日のお休み。個人的にはお休みしなくとも、一般社会的には連休なので煩わしい電話などから開放されて、自分の仕事に集中できる。とりあえず今日の分というところで電話が鳴った。
「ヘルプ・ミー」
クラッチ・ケーブルが切れてバイクを動かせない友人G君が九段下で困っている。入稿するだけになっていたデータをチョイちょいと送信して素速く駆けつけました。まあ久々に会うので世間話をしながら修理。といってもケーブルが切れているので上手く直らない。結局、上野までぼくのバイクにふたり乗りして部品調達。FTR250にCB400かなんかのクラッチケーブルを装着。若干遊びが大きく調整に難儀しましたが動かせるぐらいには直りました。なんでも吉本隆明氏の家に行く途中だったそうです。なんということでしょ!スゴイ大事。
俎橋あたりの路上で悪戦苦闘していたら、なんだか妙に「EXILE」というTシャツを着た女子が多かった。武道館で何かそういうバンドがでていたりしたんだろか?外タレ?ぼくも11月はクラプトンを観るんだよ。
<FTR250について>
G君のFTR250はもともとぼくが別の友人Kに勧めて買わせたものです。Kは山村礼子のバイク屋に売れ残っていた新品のバイクを14万円で買いました。
かつてFTRは超不人気バイクでした。ダートトラックスタイルというやつで、レーサーレプリカ全盛の時代にHONDAもよく出したものだと思いました。ダートトラック・レーサーのレプリカという意味ではまったくその通りなのですが、その頃のバイク乗りが好んだのはカウル付きのロードレーサーのレプリカでした。
ぼくは映画「悪魔の追跡」で観たハーレー・ダビッドソンのスライドしながら走る姿が忘れられなくて、ダートトラックのことをずっと気にしていました。ピーター・フォンダ主演で「イージーライダー」と同じハーレーですがダートラはどちらかというとスポーツスター系なスタイル。まあ実際はXR750なんだけどね。ぼくはチョッパーより痺れました。
FTRが出たときはキターって感じでした。世間的にはまるで静まり返っていました…そんなこんなで新車ながら売れ残って14万円。赤いダブルクレドールフレームと、前後ディスクブレーキ、XLのエンジンを少しロングストロークにしてトルク型にしたのと純正でフラットスライドバルブのキャブレーターがついている、というのが性能重視な感じで嬉しい。しかもヘッドライトは明るいし、保安部品は取り外しがしやすく、すぐに競技に使える仕様になっている。良いことづくめのこのバイク。
その友人Kは5年ほど乗って、もう乗らないからと言うのでぼくがタダで引き取り、ナイスなタイミングでG君が免許を取ったというのであげました。
その頃トラッカーブームのはしりで、YAMAHAのTWがバカ売れし、FTRは中古市場で40万円以上の値が付いていました。びっくりでしょ!あんまりのブームなので、HONDAも絶版にしていたFTRを223ccにして再発売したほどです。けれども新FTRのフレームはダブルクレド−ルが中途半端なセミダブルになり、後輪ブレーキがドラムになったりとなんだかプンプンしていた本物の匂いが失せてしまっていたのでした。まあ実用上は何ら問題ないのですが。
G君はそれからもう10年近くFTRに乗っててくれている。これが友だち冥利というものだよ。SOSには応えるものだ。ぼくは彼のお嫁さんの乗っていたSRを貰ってレース用に改造した。今は家の中に置いてある。
そんなこんな、路上修理に時間を費やしているうちに夕方になり、残した仕事をやらなきゃならないので、ゴールデン街は断念。今度こっそり行ってみるっぺ。
晩にテレビを見たら井上陽水のライブの番組。アコースティックギターのヘッドに小さなチューナーをつけたまま演奏しているのが気になった。そういえば先日のあがたさんもギターのヘッドにチューナーがついていた。はずして、どこに置いたか探すのは格好悪いけれど、付けたまま演奏するのはどうなんだろう?