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雅楽を聴いたことありますか? 小さい頃のこと、神社の近くを通りがかると、ひとけのない鬱蒼とした小さな社殿から、ヒョロロ〜〜〜ドンドン聞こえてきます。なんだろう、怪しくて寂しい調べです。どんな人が演奏しているのだろう? 見たことありますか?
「見に行こうよ」というと、「今度ね」と、母さんにいわれます。そんなこんなで演奏しているところは見たことはありません。 先日書いた「どんどん」という暗い坂。朝はその坂の手前の「じゅうじろ」に、みんな集まって集団登校するのでした。「じゅうじろ」は農家の集落の真ん中にあって北へ行くとどんどん、東へ行くと神社になっています。ある秋の日でしたか、友だちに誘われてその神社の境内に遊びに行きました。大きな椎の木や樫や銀杏、どんぐり、雑木林がどこまで続いているのか、昼下がりの空が真っ暗になるくらい深い森です。砂利などひいていない気持ちのよい土の境内です。椎の実を拾って食べたらあんまり不味くてペェペェつばを吐いた記憶があります。 ある日、学校から帰る途中どんどんにさしかかると、その神社の方から笛、太鼓、鉦、それから胡弓のような音が聞こえてきたことがあります。見に行きたい気にもなりましたが、あいにく一斉下校で上級生に引き連れられていましたのでその日はあきらめました。 2日後、ひとりで下校時に神社に寄ってみることにしました。その日学校は半ドンでした。「どんどん」に来るまでに牛小屋を冷やかしたり、消防団の小屋を探検したり、お寺の藪の中に基地を作ったりで散々道草をした後だったのですが、友だちと別れてしまうと、先日の音曲が思い出され、つい神社の方へと興味が向いたのです。 神社といって社殿を見た記憶がないのが不思議です。石造りの鳥居を過ぎてしまうと三和土のような参道が森の奥へと続いています。秋晴れの午後3時頃、ひんやりとした空気の流れが青から緑色のグラデーションの層を成しています。空を見上げると逆光線に黒い森の影と真っ青なひび割れのような青空。トンビが遠くで鳴いています。 気がつくといつ拾ったのか、手に箒のような物を持っています。箒というよりは長い筆というのでしょうか、竹の部分が80センチぐらいで、筆先部分が60センチぐらい。それで参道を掃きながら柄や文字のようないたずら書きをするととても面白いのでした。路面に浮いた白い砂や雲母がはらわれてはっきりとした図形を書くことが出来ます。ピュンピュン丸や鉄人28号の似顔絵を描いているとどんどん楽しくなってきました。 もっと早くもっと大胆にと、人気のないところでくるくる踊るように地面に絵を撫でつけます。 犬の形やら四角やらジグザグやらもう出鱈目な形をいっぱい。そのうちに絵などというまどろっこしいことが面倒になって、自分を中心にして円を描きはじめました。トルコ人の丸いスカートのダンスのように、グルグル廻りながら同じ円周を筆でなぞりました。もっと早く、もっと早く。もっと大胆に。グルグルグルグル! 「ほい!」 なぞっていた筆を跳ね上げると、いままで地面に描いていた円も空中に飛びあがった。ぼくはあらかじめそうなるのを知っていたので、その時は思った通りのことが起こったにすぎませんでした。放り上げられた自転車の車輪のようなのが宙で廻っている。光ってはいないし、かといって物質っていう感じでもない。 さらに筆で空中の輪の輪郭を引っかけると、独楽のように勢いを増す。風船でも玩ぶみたいに廻すとふわふわとしながらも軌道がはっきりしてくる。さらに回転させると輪が七つに分かれた。七つに分かれた輪のそれぞれが自分の「場」というものを定めて止まると、天女がそこに降りてきた。どこからどう来たと、はっきりしないけれども透明から実体化したというよりは、上から降りてきたようでした。 しちりき、笙、大太鼓、小太鼓、鉦、胡弓、琵琶の楽器を携えています。 胡弓の天女が怒ったようにぼくの筆を奪うと、それを弓に直して二度三度音を出しました。ギーギーギー。森がザーと揺れます。その胡弓の音の寂びた音色に緑色の空気が帯のようにまとわりついて波打ちます。 ギーギギギー。 ザーーザザザーーーザーーー。 森の木々が津浪のように押し寄せてくる恐怖感に後を振り向いて、また正面を見たときには何もいなくなっていました。空気が冷えてきて、おしっこがしたくなった。何か演奏してくれるかと思ったのに、いなくなっちゃった空虚感。先ほどまでのたったひとりの饗宴が失われて、親密だった森や神社が他者に感じると、急にこの場所がおそがく思えてきました。走って逃げたいのを我慢し、椎の実の2〜3粒を蹴り飛ばしながら帰りました。 ------------------------------------------------------------------------- HONZIの音楽にはそんな印象があります。ケイト・ブッシュが水ならばHONZIは木かな?HONZIのバイオリンには森のこびとが棲んでいる。 ケイト・ブッシュをテレビで始めて見たのは大昔の東京音楽祭。YAMAHA主催のなにやかや。なんで彼女が呼ばれたのかわからないが、バレリーナのような衣裳で、それこそ天女のように空を舞って歌う姿に圧倒されて、鳥肌が立った。 ピーピーピーヒャララ 上を向く ピーピーピーヒャララ あくびする ピーピーピーヒャララ 口唇を ピーピーピーヒャララ 鉄の味 HONZI「ピーヒャララ」 天女は、東大寺の灯籠に描かれた音声菩薩ほど仰々しくはなかったが、まあおおむねあんな感じの人たちだった。菩薩と天女がごちゃごちゃですけどね。 HONZIさんは2月にライブで見たきり。インドから帰ってきて、またインドに行くような事を言っていた。ソロの歌を始めて聴いたような気がしたが、存在感が強烈だった。バイオリンの弾き語りで歌う彼女の周囲の「間」とか「場」にいいようのない空気が流れ込んでいるのを見た。ジャミロ・クワイのようなぼんぼりのついた帽子をかぶった彼女のインドブームはまだ続いているんだろか?
by magari_tumuzi
| 2006-06-08 12:20
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Comments(5)
いいですね!
私もブログ初挑戦で頑張ってます。 見に来てくれると嬉しいです。
0
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めりこむ
at 2006-06-09 12:42
x
谷くんスげーなぁ…。これなんか特に。勿体ないなぁ。
読み飛ばせなくて。読むのに時間がかかるので、まだ全部読めない。 それに、この量!!毎日!!…信じられない。 今度、私の「リンクのページ」に貼りますのだろうか。 どうなんだろう。松茸は教えない方がいいのだろうか。
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magari_tumuzi at 2006-06-09 19:33
Commented
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magari_tumuzi at 2006-06-09 19:34
麗子さん、またいつか。
いつでもどうぞ。
Commented
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magari_tumuzi at 2006-06-09 19:36
松茸は教えない方がいいですね。
こしあぶらは教えてください。
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