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桜林公園に二泊してN氏のテントは屋根にターフを加えて本格的なキャンピング仕様になっている。ぼくもこの後似たようなターフを買ったけれどもまだ使えないでいる。寝袋を忘れた寒いときにくるまったことはあるけれども、、、 6:30起床 弘前桜林公園キャンプいつづけ 21834 この公園は、桜の若木を育てている。きっと弘前城址の桜が病気になったり枯死したときの植え替えとか、あらたな植樹とかに使うのだろう?ここでぼくらのキャンプを見たことを覚えていて、ずっと未来のお花見の季節に香ってくれるといいと思う。 2000年5月にピーター・ガブリエルのアルバム『OVO』が出て、この時期も思考にかなり影響を受けていた。といっても歌詞は英語でさっぱりわからない。音楽表現に関する思いはほとんど勝手な想像なのでなんともいえないけれども、自然と生命の密接な関わり合いの物語を音楽にしたものだと思う。 (去年2014、シルクドソレイユが同じ物語を公演していた。) 毎夜、草の上に眠り、その日見たさびれた風景や広大な森、深山を流れる清流を思い出すと、そのOVOの世界観とひとつになっているような気がした。 N氏から届いた写真。こんなの忘れてた。 しばらく鳥居のところで話していると囃子が遠くから聞こえてきた。知っているような、でも聞いたこと無いような、懐かしい歌を歌いながら行列は道をやってきた。かわいらしい子供たちの歌。 歌は近所の保育園児たち。後ろの方は大きなささらのようなのを立てている。 「どういう歌なんですか?」と見に来ていた人に聞いたら「ああ、さいぎさいぎね〜。」と教えてくれた。 この歌が本当に好かった。この辺りでは旧暦の8月1日にあたる日に、岩木山神社から夜通しかけて歌いながら岩木山へ登山する御山参詣という祭礼があるのを知った。これホントに素晴らしい。 岩木山神社からわれわれのキャンプしている桜林公園の脇を抜けてそのまま岩木山へまっすぐ登っていくらしい。九十九折りの道を駆け抜けリフトで登山して「やったー」とか云ってたオレ、なんか残念。ここでもまたいつか来て登るぞ、と、思ったものだった。 そこからN氏は釣りへ。ぼくは温泉へ、洗濯へ、山へ。 弘前から国道7号線で大鰐〜碇ヶ関を抜け南へ。矢立温泉の看板を見つけて細い道。 11:30 矢立温泉(オレンジ色の鉄の湯)とメモ。 ホントに鉄なのか今疑問。検索すると『ナトリウム-塩化物泉(高拡張 中性 低温泉)』とある。 お湯に入るまでの道のりが痛い。下が皿状の水盤を重ねるような感じにカチカチに固まっていて、エッジが痛くて笑えてきた。濃厚の証。 そこからまたすぐ近くに日景温泉を見つけて立ち寄り。 13:00 日景温泉(白い硫黄の湯)とメモ。 どちらも鄙びてすごくいい感じ。清楚な佇まい。やっぱりいいなぁ。やっぱりいいなぁ。やっぱりいいなぁ。やっぱり、いいなぁ東北。 だけど矢立温泉は休業、日景温泉は廃業、という情報を今ネットで発見。ホントだとしたらすごく残念。 もともとあった温泉に新たにお金をかけて湯井を掘り、部屋部屋に個別に風呂を配したような温泉が生き残り、自然から余ったような分け前をもらいつつ細々と続いていた宿が消えていくのはさびしいのぅ。営業努力というのは贅沢への迎合方向でしか実らないものなのだろうか? 個室露天風呂などぼくには一生縁のない設備だもんな。 14:30 大館ポカポカ温泉、コインランドリー 21919(153km/5.7L給油) 溜まっていた洗濯物を洗濯。ここで温泉に入ったかどうかは覚えてない。とにかくランドリー目当て。 洗濯終わって15時を過ぎただろうか。ここから白神山地を越えて北にある西目屋方面へ林道を抜ける計画。 日が暮れる前に山を抜けないと恐いよ。工具を持ってこなかったぞ。荷台に積んでいるのは洗いたての洗濯物。ひとりで故障したりパンクしたら困るぞ、、、などなど悩み、お腹がキリキリしたけれども、林道へ突入。 細い細い。道がどんどん細くなって、轍も新しいのは自転車のくらいしか残ってない。両側背の高い草が膝を包むような感じになった。これ道、この先あるのかすごく不安になったけれども、逆に楽しくもなってきてた。 一部、左の崖から土砂が崩れていてバイクがようやく通れるくらいしか道のない箇所があり、ええ〜〜!??と思ったりした。 5:40 林道終わり 21978 やれやれ。で、無事にキャンプに帰り着いた。 桜林公園では、朝のうちにキノコが生えているのをN氏が発見していて、他にキャンプ中の人に聞いたら「食べられるんじゃないか?」ということなので、摘んで食べた。調理はN氏。 その日、彼が魚を釣ったかどうか、まったく覚えてない。
by magari_tumuzi
| 2015-01-18 10:52
| 2000夏.東北行XT500
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