Home Landというのは祖国という意味らしい。そういうタイトルのアメリカのドラマ。
ネタバレするのでこれから見る人は読まぬこと。
そのドラマシリーズの広告をちらほら見たり見なかったりらじばんだり。チャンネルを回している時にシーズン3の途中をちょこっと見たら壮絶だった。イラクとイランの国境でアメリカの特殊部隊が攻撃を受けて孤立しているシーンだった。
そして昨年末たまたまキャッチアップとかで最初の最初からの再放送がはじまったので見はじめた。
まあとにかく主人公CIAのキャリー、その部下、その上司。それからイラクで捕虜になっていた海兵隊員のブロディ、その家族、周辺。演技、演技、すっごい。
物語は、9.11以降のアメリカ諜報機関とイスラム組織の情報戦と実戦がメイン。
山羊顔のブロディ、河童顔のキャリーのふたりが主役。ふたりが恋に落ちるようで落ちてないようで、その曖昧さ故に愛憎が倍増。しかもキャリーは双極性障害という病気で常に落ち着かない。狂気に溢れていてときおり身勝手でときおり無茶な決断力を持って行動する。上司のソールの冷静な言葉が常にキャリーの心の善の声のよう。
ソールは「クリミナルマインド」のギデオン役の人なのだが、重みがありとても好き。
(「クリミナルマインド」もギデオンがいなくなってからちょっとつまらなくなった。)
そしてはやHome Landシーズン4の10ぐらいまで見た。
見るうちにどんどん主役のことが嫌いになるドラマははじめて。ほんとになんて嫌な奴なんだってところまできてる。(ドラマのストーリーを回す上で仕方なく性格をフローティングされる人の役割が主役に乗っけてある。時々すぐに説得に応じるくせに、時々まったく意固地になったり。それもまあ病気のせいということになるのかしらん。)それにもうひとりの主役だったブロディはシーズン3で酷い目にあった末、絞首刑で死んでしまう。ドタバタ破天荒なキャリーを見た後の一服の落ち着き所が無くなってしまった。
ドラマの中で常にCIAは、イスラム組織に出し抜かれ、爆破され、誤爆し、銃撃され、いいところ無し。どうなってんだアメリカ。すごいドラマだ。いやいやホンマにたまげる。ああ〜〜はやく次が見たい。
ていうかドラマの最上の善意の美人ファラちゃんが殺されちゃってとてもショック、、、、