小学校の時、M添という嫌なやつがいた。
学年が上がって別のクラスになったらさっぱりするだろうと思っていたら、放課後とか休み時間とかにいちいちちょっかいをかけてくる。今で云う「いじめ」というのではなかったがほんとにいやらしくめんどくさいやつだった。
それが中学の終わりまで続いて、高校になったらキレイになくなった。
しかし高校ではまた別の敵があらわれた。柄の悪い学校だったので敵の不良具合も尋常ではなかったが、そっちとは別の超強力な不良グループがなぜか仲良くしてくれていたのでほとんど手を出されずに済んだ。
社会に生活していく以上そういう棘のように嫌らしい人というのはある程度常につきまとうのだろうと思っていたが、大学以降そういう人とは縁がなく過ぎた。ラッキー?
人間関係的にはそんなふうだけれども、国同士の関係的にはどうなんだろう?毎日NHKのニュースでは領海近くに中国の監視船が航行していると伝えている。北朝鮮のおぼっちゃんは核兵器を用意したり、韓国人の団体は日本まで来て占領している島のことで諍いを起こす。
どこにでも「苛立ち」が湧いている。
時々、韓国や中国の気持ちになって考える。「海の向こうに日本という国がなかったら太平洋に向かって広々とした領地があるはずなんだ。だけど日本があるせいで狭い海に閉じ込められている。なんかむかつく。」なんてことを考えているんじゃないか?
日本も韓国も中国も「歴史を直視して正しい認識」とか云うけれども、(学者は怒ると思うけど)歴史なんかもう誰も正しくは知らないと思う。歴史を調査したりするようになったら、もうそれはすでに「解釈」しているのにすぎない。人間はここ50年くらいのことしか覚えていられないのではないかと思う。立体的に系統的に文化的にアンダーグラウンド部分も記憶しようとしたら30年分でも無理かも。「憲法」のようにちゃんと日本語の文章で書いてあるものについてもどんどん解釈していく。「正しい認識」は「解釈」し始めた途端に遠ざかっていくものだろう?
日本人がお葬式であのつらい正座をするようになったのはいつごろからなのか?邪馬台国はどこにあったのか?出雲で別火さんが歩くときは街中がどうしたか?いつから坊さんが派手な衣を着るようになったか?日本に始めて来た象はどうなったか?なぜ明治時代に娘に「○○子」と名付けるようになったのか。江戸時代に来た津波はどの程度だったのか?江戸時代の郵便組織(飛脚)系統を正確に説明できるか?福島の原発はなぜ破裂したのか?アメリカとの戦争はあったのか?
覚えている?
雨が続いた。寒い日がつづいて昨日しぶとく残っていた桜を散らす風が吹いた。崖では着々とシャガが咲き始め今朝の陽を受けて眩しくなっていた。
ぼくのようにものを知らない、理屈もわからない者は、漢民族も朝鮮族も満州族もタタール人もチベット族もミャオ族やフン族もその他いろいろな少数民族、誰と会っても多分よくわかりません。
わかるのは誰でももっている風土に磨かれた皮膚を歪ませてる笑顔がいいっていうこと。どんなに強がりでも欲張りでも凹むことがあるって云うこと。孤独に生きることはできると思うけど、それでも褒められるとうれしくなるっていうこと。うれしくて笑っているのが一番いい。
だからだれとも戦争はしない。国益とかいうエライさんにコネのある人の便宜や利権を守るために叫んで他所を攻撃するようなのは御免蒙る。
例によってどういう思考で何を書きたかったのかわからなくなったが、強引に結論にしちゃったぞ。バカだなオレ。