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追分温泉はとても好い温泉だった。宿もぎしぎし軋むような木造。窓が多くて明るい。部屋入り口に宿泊している人の名札がかけてあって(酔っぱらいの部屋間違いを予防するため?)あおい建設・いもと組・有働工業・エコー電設などなど、土建関係で埋まっていた。 南三陸や石巻方面への基地になっているのだろう。ここに宿を取れたのも運が良かったかも。 朝食時に大部屋に行くと、昨日の青年と同じ席になってまたあれこれ話し込んだ。ボランティアをして変わる生活の姿勢とか、今後やりたいこととか。夢がいっぱい。今日はまた南三陸に戻って仮設で開いている店舗でお土産を買ってそれから帰るらしい。レンタカーで行動していたが、三日間車を借りるのは結構きついと言っていた。えらいやっちゃ。 宿の前には何台もヨタハチとか古いクルマが何台か置いてあり、すべてにナンバーが付いていたけれど、動体保存?というか普段から乗ってるのかな? 滔々と流れるというにふさわしく水をたたえた北上川の土手に出て、そのまま流れと一緒に太平洋に出てしまったので、津波で甚大な被害を受けた石巻を迂回してしまった。そして是非見に行きたかった女川半島、昔、ウニを食べてムッチャうまかった雄勝をもパスしちゃった。だけどまあ戻ることなく先へ進んだ。 ウニは何処かで食べなくちゃ。 海は森が育てる。三陸の深い森が海の栄養になり、昆布やワカメなどの海の森が育つ。北海道の積丹や知床や日高の森もうまいウニを育てるけれど、ぼくが一番うまいと感じたのは雄勝で食べたウニだった。ウニは何処かで食べなくちゃね。 朝から非常に暑い。昨日の相馬の粘つくような湿気は無かったがカンカン照り。バイク旅には雨がないのがなにより良い。そういえば日焼けが痛くて腕をお湯につけることができない。 どこへ行っても「がんばれ東北」。ダンプやタクシーに貼ってある。商店やなにかのポスターの端っこにも必ずといっていいほど見つかる。「がんばれ石巻」「がんばれ気仙沼」「がんばれ東北」。なにかそういい続けておかないと、張っていた糸が緩んで再びピンと引っぱることができなくなるような恐怖感に追い立てられているようだ。 一度へたり込んでしまうと二度と立ち上がれないような疲労感への、或いは脱落して忘れられていく感じへの恐れ?一度休むと草が生い茂りたちまち風化しはじめ取り返しがつかなくなることへの焦り? 「そんなことはない。みんな覚えている。ずっと忘れない。」と、だれもが言い続けるような世の中ではないから?或いは、せめて明るく振る舞わなくては暗いばかりの生活になってしまうから?まあいろいろ。ぼくなんかにはわからないつらい理由が個人個人にいっぱいある。 南三陸。元気良く太平洋岸を旅する計画だったが、だんだん重くなってきた。 旅に出ることは、「帰って来られないこともある」と覚悟などできないけれども、一応「死」も想定する。特にバイクなどは車に引っかけられたり、ガードレールに擦ったりするだけでポイッと死んでしまう可能性がある。(崖から落っこちて痛くて動けないまま発見されずそのうち熊に食われる、とかありえるでしょ?ない?)その事への想定が普段の自分から浮遊した状態になる。生活する自分からフローティングされる。 生と死の中間などと言うと大げさだけれどもバイクに乗っていると「生きていない」ような幻のような状態になることがたびたび。日常の仕事中に手応え無く過ぎていっていた「時間」が、移動しはじめた途端に空間との歯車がカチッと噛み合ったような手応えを感じることがある。時間と空間が同期するのを感じる。そういう時に生活の重力的な空間から解放され、力強い感じで風の中を進む。旅することは時間の中に純粋に身をゆだねることだな、と感じる。 こんな感じは、臆病な貧乏ライダーの世迷い言に過ぎないけどね。 ただせっかく旅をするのに、生活に根を生やした自分をフローティングせずに「自分探し」とか愚かな探しものをするのもどうかと思う。「自分捨て」をぼくとしては推奨したいと思う。 あれやこれや。 南三陸、歌津あたりの仮設商店街。あんまり暑いから午前中からかき氷連続二杯。かき氷は二杯連続で食べないと身体を冷やす効果が無い。(という持論のため) Jリーグのチームフラッグが派手にはためいている。 「限定ウニ丼1500円」と書いてあるので奥でカツヲとかを並べていたおにいさんに「ウニ漁はじまってるんですか?」と聞いたら「まだ」とぶっきらぼうに答えた。まだならなんでウニ丼なんか売るんだ?とか思ったけど黙って引っ込んだ。 バイクはいちいち停まって、ヘルメット脱いで手袋取って、また走り出すのにあれこれするのが非常にめんどくさいし過酷な重労働なのだ。キックだって一発でかかればいいけど、一度失敗するとその後五回でかかる保証はないのだ。不安ですよキック。 歌津の三嶋神社だったかな?三ノ輪に住んでいたとき三島神社の氏子だった。この神社の境内でも何人か助かったのではないか?一度エンジンを止めて写真を撮って、キックキックキック、プンスカ、プンスカ。だんだん人が集まってくるね。神社の写真を撮る振りして集まってくる。 この日、この神社の写真はいつもよりだいぶ多く撮られたのではないか?夏休み期間なので、大体どこへ行っても車で徘徊しつつ写真を撮っている人を見かける。息子と母の二人連れパターンが多かったような気がする。 気仙沼。春先に気仙沼〜高田には来ているが自由行動がほぼなかったので、今回は自由にどういうふうにでも写真が撮れる。と、解き放たれた感じはなくなっている。フローティングされている自由な自分がどんどん重くなっている。なにか津波の呪縛?でもないけれども重い風景ばかり見て来て、気が悪くなっている。 海は青くたおやか。どこに牙があるか?というほど穏やかで南三陸以降、海を見て磯を眺めるたびに泳ぎたくなるのに、堤防を経て振り返ると白いコンクリートの基礎にボウボウ繁りはじめている夏草。常にそういう風景。ワンセット。 住宅地?に流された巨船はまだあった。暑い。戻ってきてから聞いたけど、これをモニュメントとして残すか片づけるかで迷っているらしい。 もうホントにバイクを停めるのが辛かったけれど、とにかく写真を撮った。がこの後だんだん被災地の写真が少なくなり、なんでもない青い海の写真が増えた。 陸前高田の風景はほとんど変わっていなかった。仙台のあのダンプの車列。ゴウゴウと勇ましい復興への証を思うと、この落ち着いたひと息ついちゃった感じはなんだろか? 一本松の方へは人が行けるようになったのか、ぞろぞろと歩く人波があった。ぼくは風光明媚な観光地にはなるべく寄るようにしているが、演歌的な象徴は好きではないので寄らなかった。無用に唐桑半島の根元に「大理石海岸」とか見つけて寄ってみたり。 三陸海岸、小さな半島がのんのん飛び出ていて、そのどれもを走っていたのではちっとも距離が進まない。小さな半島と言ってもどれも深い森を抱いていて、簡単に一周できるようなものでもない。 釜石あたりで気まぐれに、「じゃあそこの○○浜を見てみよう」と国道45から別れたら、細い細いワインディングに入ってしまって、暗い山道をさんざん彷徨うはめになってしまった。まったく海にそそり立つ半島とは思えない暗い森の道だった。 森と海は生きている。どんと来いッて感じ。 福島のどうしようもない汚染された地域にくらべれば、こんなに海が大きくて森も大きければ希望も失わずに済むのではないだろうか?などと地域に関係のない門外漢の朴念仁は思うのだった。 たぶん大槌町あたりの神社。たまたまおととい見たNHKの津波ドキュメンタリーでここの境内でも何人か助かったという話をやっていた。多分ここだったと思う。えらいやっ社。 それから美しい陸中山田の海。地盤沈下の影響なのか満潮なのか、わりと水面がすれすれな感じ。すでに牡蠣かなにかの養殖がはじまっている。 途中四十八坂の展望台あたりから内陸の方を眺めると大きな雲があかね色に染まっていた。この日、ビジネスホテルに泊まってテレビを見たら遠野の方が大雨洪水警報だった。海岸線は南風の影響で雲が抑えられているのだろうか。あぶないあぶない。 それにしても、この重くなってきた気の感じはどうだろう?
by magari_tumuzi
| 2012-09-05 10:50
| 2012夏.東北太平洋行SR
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