赤い線は旅行とは関係ありません。
列車の旅、一日目は青い線、ジュネーブからミラノで乗り継いでヴェネツィアまで。二日目はヴェネツィア観光。三日目は緑の線の線路でイタリア中部へと向かった。宿泊はフィレンツェだったけれども、一度通り過ぎてピサへ観光した。
地図の赤い太い線は空路かなにか?ぼくの旅行とは関係ありません。
列車もいろいろ。クラシックなコンパートメントだったり、乗り換えたらガラス間仕切りのあるモダンデザインの客車だったり。
どこかの駅で見かけた鉄道工事用のピッコロなマッキーナ。
列車ばかり乗り継いで疲れたのか、イタリアのゴージャスな夫人の前で口をあんぐり開けて居眠りしてしまった。そんなこんなでピサへ。
洒落たカラーリングのチンクエチェント。バリッと決めた伊達男が乗っているに違いない。
なぜピサへ行ったか?
イタリアというとピサの斜塔くらいしか思い浮かばなかった。じゃあなぜイタリアなんぞへ行ったか?というとよくわからない。
駅から、確かトボトボ歩いたと思う。ちょうど最近行った姫路のような感じで街を抜けるとカランとした広場があってそこに超現実主義の絵のように塔と聖堂が建っている。おみやげ屋がいっぱいで、いくつか斜塔のフィギアを買ったと思う。
塔の中心は螺旋階段になっていてやはりすごくすり減っている。二階三階とグルグル回って登るのだが、傾いているから重力が変で疲れる。
出口からベランダに出ると手すりとか柵のようなものはない。柱があるからそれを頼りにするのだけれども太いからしっかり抱きつけない。思ったより傾いていて滑って落ちそうで非常に恐いですよ〜〜。(しばらくしてから登塔禁止になったらしいが、今はまた登れるようになったのかな?)
年に何人か落っこちるらしくこのような、落下注意だか頭上注意だかのような看板もある。
ピサは塔が曲がっているのではなくて重力が変なのだ。それはしかしやはり塔がずっと常に曲がり続けるというたゆまぬ努力に依って作り上げた重力場なのかも知れない。などなど。
それから映画「イントレランス」で有名になった奇跡の聖堂。奇跡の聖堂の中はだだっ広く、美しいステンドグラスが荘厳に窓を飾っていた。