昨日風邪を引いた。
午前中から鼻の中がムズムズすると気にしていたら、夕方近くになって一気に身体がだるくなり、水っぱなが溢れ出した。目の前が埃っぽくて肩や肘や足の関節が痺れだしちゃった。それで早い目に寝た。
古い家に行った。それは多分三ノ輪で住んでいた家。古い古い、薄暗い、オンボロの愛すべき家。二階はすべて板敷きになっていて、板は経年で黒光り。一番奥の小さな部屋に入ると金縛り。四つん這いのまま仰向けになったような形で動けなくなった。安い日本の怪奇映画のように視界がぼやけて、裸電球がやけに眩しい。
次の日は弟が家の入り口入ったすぐの板の間で金縛りに遭っていたようだ。
その次の日は何人かで一緒に家に帰ってきて、ぼくだけ二階奥の間に物を置きに行ってしばらく金縛りにあった。歩いていたら誰かが足をつかんでぶら下がるような重さを感じたので、
「ああやっぱりこの部屋か」
と思った。しばらく「かなしばりだよ〜」と暢気に言いながら寝転んでいた。そして解けたら階下のみんなに金縛りに遭っていたことを報告した。
という夢だった。金縛りの夢の間、金縛りに遭っていたかどうかは覚えていない。ただ猫が入れ替わりで布団に乗ったり下りたりで、思うように寝返りを打てなくて不自由だったのは覚えている。