キイロヌラリヒョン、花の名前ではありませぬ。花の名前は知りません。崖にポロロロン咲いた花、なんという名前でっしゃろ?次から次へといろいろ咲いてくれるものです。
妖怪ぬらりひょんの親玉のごとき最近の美輪明宏。ターメリックを被ったようなマッ黄きいの髪色で、チェシャー猫より忌まわしい笑顔の太った男の威力の下でなんだかんだやっている間は、くだらねーやつに成り果てたと思っておりました。
三日ほど前だったかな? 居間でお昼ご飯を食べていました。ニュースでも見よと思ってテレビをつけました。すると美輪明宏がソファーでなにかしゃべっているのでなんとなく見てしまいました。
歌をうたいはじめるとやっぱーースゴイなー。目が離せなくなっちゃう。
というのもこの番組の演出を誰が?多分美輪本人と思うけれども、カメラ一台、カット割り無し。長映しというか長回しというのか、美輪明宏と一台のカメラ。ちゃんと世界観の出来ている舞台の中央でレンズに向けて振る舞う美輪。緊張感漲る画面。
NHKもやれば出来るじゃん?
見せ方を知っていて、歌い方を知っていて、声も良くて、内側に巨大な暗黒の凄みがある。明るい連中は多いけど、そうのんは照らし出されるところになにも映ってこない。むしろ壁しか照らし出さない明るい人たち。巨大暗黒あればこそ光が美しく大切な存在そのものになれるのかしらん?と思わせる。
ぼくなどが今さら言うのも烏滸がましいが、やはり世界唯一のひとだった。
ぬらりひょんなど妖怪にしてはちっこすぎて及びもつかない例えだった。例えるなら神ン野悪五郎か山ン本五郎左衛門だった。申し訳ない。
花はなくても元気な最近のヤマユリちゃん。
「つわぶき」というらしい。