客電が消えて場内完全暗転。お客様にお詫びの場内放送。お詫び??お知らせ?
ナニナニなんだって?と思っているとパッと照明。
瞬間だぁ〜〜んと十数人舞台に落ちてくる。
それから終わりまで息を抜く暇無く逆巻く怒濤、言葉の渦。言葉の屑。言葉の地図。
あ〜〜〜〜あああああ〜〜〜〜おもしろい〜〜〜〜〜。
もう一回落ちてこないかな?と思っていたらあと二回か三回落ちてきてみせてくれた。夕餉の照明。「ヒラメ板」のところでは少し前からゆらゆらカレーの匂いがしていたぞ!容赦なく時間を刻み続ける台詞とダンスに、まったく時間など意に介さぬがごときゆらゆらと漂うカレーの匂い。なんだろうこの緩急。
そしてビヨヨ〜〜〜ンのところまで進化している歩みの止まらぬ天野天街氏の前進具合といったらどうだ。
俺・そうだあれは境地と呼ぶべきものだ。いうなれば「ビヨヨ〜〜〜ンの境地」
彼・たしかに。あの境地はヒマラヤなみの高みにある。ひとつの悟りと言ってもよいだろう。
俺・ヒラヤマミキをついこないだ目撃したオレも同じ境地と言ってもいいだろう。
彼・それはだめだろう。
俺・タガメゲンゴロウ。
彼・現にオレはあのビヨヨ〜〜〜ンひとつで大粒の涙に包まれたようだったよ。
俺・ところで金星人なんだが。
彼・あぁあのリポビタン眉毛のプロフェッショナルな宇宙人
俺・アレ本物は口が尻まで裂けてるってぇ話じゃないか。口が尻まで裂けているとしたら、尻はどこまで裂けていたらいいんだろう?
彼・尻は裂けているところまでが尻なんだよ。つまり尻とは裂け目なのだ。
俺・ということは尻を口まで裂いておけば、口が尻まで裂けていることになるよな?
彼・……しかし前から裂けるか後ろから裂けるかでだいぶ状況は違うような気も……
俺・けだし、というかなかんずくというか、あの場面あたりから猛烈に尻が痛くなりだした。
彼・座布団もう少しなんとかならんものかのぅ。体育座りの頃よりはだいぶ楽にはなったけど。
俺・スズナリで芝居を見るとたいてい最後の盛り上がりのあたりでケツの痛みとの格闘になる。
彼・皆さんはどうなんじゃろう?
などなどの後、新橋のリクルートビル(間違って元リクルートビルを探しまくった)にてイラストレーター展を観る。などなどの後27日に帰国するフランソワの送迎会をささやかにした。バイクだったので少し早めに失礼した。まだSRの慣らしは終わらない。