ある音楽CDに三つの要素があるとしましょう。
ひとつはワクワク。ひとつはグラグラ。もうひとつはドッキドキ。
買って来た日に聞いてワクワクした。次の日に聞いてグラグラ来た。また次の日に聞いてドッキドキ!そしてそのまた次の日に聞いたらワクワクする!
「おーー!これってこんなにワクワクだったんだ〜!」と感動しちゃう。また次の日にワクワクしようと聞き直していたらグラグラに気がついた。「オーマイガ!これグラグラじゃんやべえよやべえグラグラ。」そしてまた次の日にグラグラしようと聞いて見ると新たにドッキドキを発見する。
以下、延々繰り返し。というのがフグと同じ程度のぼくの脳みそ。そういったわけで20年聞き続けたCDを新たに買い直しました。
20年といっても最近はipodに入れていたのでCDではあまり聞いていなかった。とはいえ、時々ipodの音圧が物足りなくてCDでも時々聞いていた。某ホームページではデジタルデータはipodに入れて聞く方が、CDから聞くよりも音質が良いと話題になっていたけれども、どうもぼくのipodではそういう感じがしない。
きっとipodで音楽を聴いたせいで耳が悪くなったとアホな裁判を起こすさもしいアメリカ人のせいでアップルがなにか音の腰のくだけるような対策を施しているからに違いない。などと腹を立てたりしても仕方がありません。相手は巨人です。
うちのオーディオセットでは、CDプレーヤーからアンプに入力した場合、ボリュームはホントにちょこっと上げるだけで爆音になりますが、ipodをDockに載せて接続した場合はアンプをフルボリュームにしても、聞くものによっては音量が物足りない場合もあります。これはなぜ?
K師匠のようにitunesを使わずに他のソフトをipodにインストールした方がいいのかしゃん?
などなど。
「原子心母」「ウマグマ」と同時にスパークスの初期もの三点買いました。完全オールドウェイブです。
他のあがた森魚、太田螢一は崩れたCD群の中から発見された!
昔々は31センチぐらいの四角いジャケットにLPが入っていて、ピンクフロイドだとヒプノシスというデザイングループの作った素晴らしいアートワークが挿入されていました。それを穴があくほどジロジロ見ながら音楽を聴いたものです。なにかそのグラフィックとサウンドとの間に綿密な暗号が隠されていて、その神秘のひとつたりとも見逃さないように殺気立てて見聞きしたものでしたよね?しない?
まあそのような作り話はさておいて、「グラフィックの力」って、あったなぁ〜。輸入版の安いのを買って、ペラ紙一枚しか入ってないようなアルバムはかなりがっかりした。なにせLPはお小遣いの無い時代にかなり無理をして買っていたから、とにかくおまけが欲しかった。ん?卑しい?でしょ。
今はどんなに美麗なものが入っていても、サイズのせいかあまり音楽にまで影響を及ぼすことが無いように思う。サイズばかりではなくて音楽そのものにもビジョンを感じさせないものが増えて来たせいかもしれないな〜。などと思ったり思わなかったりどうでもよかったり。